春は誰にとっても待ち遠しい季節……かと思いきや、最近は花粉症で「春が怖い」という人も少なくありませんよね。
アトピー性皮膚炎や喘息も増えているそうです。なぜ、こんなにもアレルギーに苦しむ人が増えたのでしょう。
一説には、精製されたものばかりを食べる食習慣も関係あるとか。わたしは専門家ではありませんから、本当のことはわかりません。でも、食べ物を人工的に操作しようとすればするほど、人間の体に負荷がかかるように思えてしかたありません。 息子も3才のとき、喘息を発症しました。ちゃんと治すべきだと思い、病院に行き、薬を飲ませたところ、息子の手が震え始めたのです。薬がきつかったのかもしれません。お医者さまは「副作用は多少ありますが」と言います。でも、こんなに小さな体に…… そう思うと、息子に申し訳ない気持ちになりました。
北京の母に相談すると「雑穀を食べるといい」と言われました。雑穀は厳しい環境で育っているので栄養価が高く、体質を改善する力があるというのです。 喘息だから気管支を強くするとか、抗アレルギーの薬を飲むとか、そういう考え方もあるでしょう。でも「その子の体質を変えていく」「土台そのものを強くする」という考えに、わたしは賛成です。息子は当時、とてもやせていて食の細い子でした。雑穀がアレルギーに効くとは言い切れませんが、体力がつけばアレルギーに負けない体になるかもしれない。だったらまず必要なものは炭水化物です。白米に不足しがちなビタミンやミネラルを雑穀で補うのは理に適っているはず。そう信じて、雑穀のごはんやおかゆを作り続けました。そして3年。7才になったころ喘息は完全に影を潜め、中学生になる今は小さくもないし健康そのもの。これが雑穀のおかげなのか、もともとそういう子なのか、母の愛の力なのかは、謎のままです。
きびには食物繊維、鉄分、亜鉛などがバランスよく含まれ、内臓の働きを助けるそうです。 ほかにも、あわ、ひえ、麦、黒米などもよく使いますが、何種類もの雑穀を少しずつまぜるより、単品でたっぷり使うのが好き。 今回は豚肉といっしょに炊き込んでいるので、脂がきびやさつまいもを包んで食べやすくなっています。
材料(4人分) きんかん・・・・・・・・・・12個 米・・・・・・・・・・・・・・・・2合 きび・・・・・・・・・・・・・・1合 豚肩ロース肉・・・・・・200g さつまいも・・・・・・・・・1本(200g) 生しいたけ・・・・・・・・・4個 A ------------------------- 酒・・・・・・・・・・・・・・大さじ2 しょうゆ・・・・・・・・・・大さじ1 塩・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2 こしょう・・・・・・・・・・少々 ------------------------- 水・・・・・・・・・・・・・・・・3カップ弱
作り方 1 米ときびはそれぞれ分けて洗い、ざるに上げて水けをきり30分おく。 2 豚肉は一口大に、さつまいもは1cm厚さの輪切りに、生しいたけは石づきをとって半分に切る。 3 炊飯器に1、2を入れ、Aの調味料全部に水を加えて通常の水の量にし、普通に炊く。
作り方 1 なべに水4カップと鶏ガラスープのもと小さじ1、酒大さじ1を入れて火にかける。 2 煮立ったら、3cm長さに切った根三つ葉1束分を入れて、塩小さじ1とこしょう少々で味をととのえる。 3 水どきかたくり粉(水大さじ2+かたくり粉大さじ1)でとろみをつけ、とき卵1個分を流し入れて、ごま油大さじ1で香りづけする
1963年北京生まれ。 北京師範大学を卒業後、1990年来日。現在料理研究家として雑誌やテレビなどで大活躍。 家庭では小学生と中学生の子どもを持つ、明るくたくましいお母さんでもあります。
さらに詳しい内容を、本誌(2008年3月号)15Pでご紹介しています。ぜひご覧下さい。
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