吐く息も白くなり、いよいよ冬の到来です。体が芯まで冷えた日は、スープで内側からホカホカになりましょう。
中国でスープは湯(タン)と言います。日本のみそ汁に比べたら薄味で、具もあまり多く入れません。水分補給の意味もある、食卓での「飲み物」という存在でしょうか。具がたっぷり入った汁物は羹(ゴン)と言います。こちらは味がしっかりついた、おかず感覚のスープです。
ウー家では、四季を通じて夕食にスープはつきもの。湯も羹もみそ汁もポタージュもミネストローネも登場します。家族の体調を整えるにはスープがいちばんです。便秘がちなら、ごぼうやにんじん、れんこんなどの根菜スープ。夏の水分補給には、トマトの酸味のきいたさっぱりスープ。かぜ気味なら体を温める大根やねぎのほかほかスープもいいですね。
本日のスープは、スペアリブとお豆のボリュームスープです。子どもたちは日々成長しているので、毎回の食事に良質のタンパク質は欠かせません。だからこそ、動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく。お肉は骨つきの豚スペアリブ。骨からカルシウムもとけ出して丈夫な骨をつくります。もちろんおいしいだしも出る! 香りのもとのセロリは、煮すぎないことがたいせつです。さぁ、召し上がれ! 笑顔で食べている子どもたちを見ると、わたしはいつも「子どもってすごい」と感心します。食べたものがそのまま骨になり、筋肉になり、血液になり、脳になる。今日より明日、明日よりあさって、そして今年より来年のほうが、心も体も大きくなる。食べて、出して、食べて、出して。当たり前のようにそれを繰り返しながら、気がつけばわたしの身長を超えてしまう。だからこそ、いま、このときに、子どもの体が求めるものを食べさせたいのです。そんな願いを込めたウー・ウェンの連載は来年も続きます。皆様よいお年を!
缶詰めの豆も出回っていますが、乾物のお豆のほうが抜群においしい味わいなのです。 中国では乾物をもどすとき「乾燥にかかった時間と同じだけの時間をかけなさい」と言われますが、わたしは24時間浸しておきます。 ひたひたの水にお豆をつけて、足りなくなったら足して。 水が多すぎるとうまみも逃げちゃいそう。 少しだけ手間はかかるけれど、スープのおいしさは数段上ですよ!
材料(4人分) 豚スペアリブ (お店で2p幅に切ってもらう) 400g 白いんげん豆(乾燥) 100g セロリ 2本(正味200g) 塩 少々 A -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+- 酒 大さじ2 こしょう 小さじ@/3 水 3カップ -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
作り方 1 白いんげん豆は、水に浸して一晩もどしておき、 水けをきる。 2 なべに 1 と下ゆでしてお湯をきったスペアリブを入れ、Aを注いで火にかける。 3 煮立ったら弱火にして、蓋をして30分煮る。火を止めたら、そのまま30分おく(これで豆もスペアリブもふっくらやわらかくなるのです)。 4 1p角に切ったセロリを加えて再度火にかけ、煮立ったらさらに5〜6分煮て、塩で調味する。
1963年北京生まれ。 北京師範大学を卒業後、1990年来日。現在料理研究家として雑誌やテレビなどで大活躍。 家庭では小学生と中学生の子どもを持つ、明るくたくましいお母さんでもあります。
さらに詳しい内容を、本誌(2007年12月号)15Pでご紹介しています。ぜひご覧下さい。
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