東京の夏は暑いですね。でも、北京の夏だって負けていません。強い日差しがじりじり照りつけ、気温が40度を超える日だってあるんです!
今回はそんな北京の酷暑を乗り越えてきたウー家伝統の教え(?)を伝授します。それは「汗をかくからといって、水をグビグビ飲んではいけない!」。 もちろん水分補給は大切です。命にかかわることだから。 でも、水ばかり大量に飲んでしまうと胃酸が薄まって食欲は落ちるし、すぐ排泄されてしまうだけ。飲めば飲むほど、体が弱ってしまうのです。
だから、水分は野菜や果物でもしっかりとりましょう。たとえばスイカ。 北京ではスイカ売りは夏の風物詩。家族で1日1個食べるのは当たり前でした。 野菜だって、トマトやなす、きゅうりなどはほとんど水分ですからたっぷり食べます。消化しながらゆっくりと吸収された水分は、やさしく体の内側から潤してくれます。 たくさん煮て密閉容器の中で保存。ウー家の冷蔵庫の夏の常連さんです。(右写真)
というわけで、今回は色鮮やかな夏野菜の煮物をどうぞ。 野菜の水分だけで煮ているので、驚くほど濃厚で豊かな味わい。 旬の野菜のもつエネルギーを感じずにはいられません。 去年の夏、娘のお弁当にこの煮物ときゅうりをたっぷり入れました。 娘はダンス部ですから、汗をたくさんかくのです。 練習を終えて戻ってきた娘のひと言。「今後もこの調子でお願いします」(笑)。ハイ、了解です!
中国では、春は山菜や葉物野菜、秋はきのこ、冬は根菜、そして夏は果菜類(実物野菜)を食べなさいと言われます。 茄子(なす)、西紅柿(トマト)、青椒(ピーマン)、扁豆(いんげん)、南瓜(かぼちゃ)。 ほかにも枝豆やとうもろこし、きゅうりなど、彩りも鮮やか。水分が多く体を冷やす効果のある夏野菜。たっぷりとることが健康の秘訣!
材料(作りやすい分量) かぼちゃ 1⁄4個 (350g) いんげん 1袋 (100g) なす 5〜6本 (250g) トマト 2個 (300g) パプリカ(黄、赤) 各1個 鶏ガラスープのもと 小さじ1 酒 100ml 塩 小さじ1⁄5 サラダ油 大さじ2 トマトは皮をむかず半分に切って豪快に。 それでもすぐに煮くずれます。(写真右)
作り方 1 かぼちゃは皮と種を除いて大きめの角切りに。 いんげんは筋をとり、なすはへたをとり皮をむく。 パプリカはへたと種をとって四つ切りに、トマトは へたをとって横半分に切る。 2 中華なべなど大きめのいためなべにサラダ油を入れ、かぼちゃ、パプリカ、なすを加えていためる。 3 油がなじんだら、野菜の上にトマトをのせ、鶏ガラスープのもと、酒、塩を加え、煮立ったら弱火に。 蓋をして10分ほど蒸し煮する。 4 全体に火が通ったらいんげんを加えて3分ほど蒸し煮に。 5 好みでみょうがや青じそをのせて。
1963年北京生まれ。 北京師範大学を卒業後、1990年来日。現在料理研究家として雑誌やテレビなどで大活躍。 家庭では小学生と中学生の子どもを持つ、明るくたくましいお母さんでもあります。
さらに詳しい内容を、本誌(2007年7月号)15Pでご紹介しています。ぜひご覧下さい。
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