冷たい風、乾いた空気。風邪の季節がやってきました。できれば一年中元気に過ごしたいものですが、なかなかそうはいきません。
季節の移り変わりに、体が上手についていけないこともあるのです。 けれど、病院へ行ったりお薬のお世話になる前に、家庭でできることがあります。それは、季節に合った体をつくることです。冬ならば体を内側から温める、夏ならば体に水分をたっぷり吸収させる……、でもそれはどうすればできるのでしょうか? 答えは簡単。季節の食材を食べればいいのです。
旬の野菜は、見るからにおいしそうですよね。いまの季節にトマトを見ても食べたい気持ちになりませんが、みずみずしい白菜や大根は本当においしそう。 実はこの「おいしそう」が大事なのです。それは「体が求めている」という証拠だから。頭では「今の季節にふさわしい食べ物」を知らないとしても、体は知っているのです。
中国では、冬の野菜は「気」を通す力があると言われています。「気」とは、血流や呼吸のように体全体を流れるものの総称のようなものとお考えください。この「気」がうまく流れていかないと、病気になってしまいます。 冬は気温が低く、新陳代謝も停滞しがち。気を滞らせないためには、寒さに負けず育ってきた冬野菜の温かさ必要なのです。 冬の野菜って色合いも白っぽいものが多く、優しく穏やかな印象がありますよね。なかでもとくに甘くやわらかな白菜を今日はお鍋にしてにみました。 家族が明日も笑顔で元気でいてくれますように、と願いながら。
中国では白菜のことを「看家菜(カンチャーツァイ)」と言います。いつも家にあって、家を守る野菜という意味。 その名の通り、子どもの頃は冬になると毎日のように食べましたが、調理方法は数限りなくあるので飽きるということはありません。 スープに、なべに、いため物に漬物に。個人的には「白菜と豚肉はベストカップル」と思っていますが、いかがでしょうか?
材料(4人分) 木綿どうふ 1丁 白菜 600g 豚バラかたまり肉 150g ねぎ 1⁄2本 酒 1⁄2カップ こしょう 少々 水 1 1⁄2カップ 塩 小さじ1⁄2カップ かたくり粉 大さじ1(水大さじ2でとく) ごま油 大さじ1
作り方 1 白菜は縦2cm幅に切り、とうふは4つ割り、豚肉は8mm厚さに切る。ねぎは薄切りにする。 2 土なべに白菜、とうふの順に並べ入れ、豚肉はとうふの間にはさむように入れる。 3 2に酒、こしょう、分量の水を加えて火にかける。煮立ったら弱火にし、10分煮る。 4 ねぎを加え、塩で味をととのえ、水どきかたくり粉を加えてとろみをつけうまみを閉じ込めたら、ごま油で香りをつける。食べるときに好みで塩、こしょう、豆板醤などを添える。
1963年北京生まれ。北京師範大学を卒業後、1990年来日。現在料理研究家として雑誌やテレビなどで大活躍。家庭では小学生と中学生の子どもを持つ、明るくたくましいお母さんでもあります。
さらに詳しい内容を、本誌(2007年2月号)15Pでご紹介しています。ぜひご覧下さい。
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