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Sさん:
右の卵巣に卵巣餒腫があるとわかりました。2人目の子どもが欲しいのですが、妊娠前に手術をして取っておいたほうがいいか迷っています。 |
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野末先生:
卵巣餒腫は、卵巣にできる、いわゆるできもの≠ナす。ほとんどが良性ですが、超音波検査などで、悪性ではないかどうか調べましたか? |
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Sさん:
はい。なかに液体がたまっているそうで、良性の卵巣餒腫と言われました。 |
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野末先生:
餒腫の袋のなかに液体がたまっているものは、しょう液性餒胞腺腫と呼ばれ、卵巣餒腫のなかで一番多いタイプです。そのほか、袋のなかに脂肪や毛髪、歯や骨などが含まれる皮様餒胞腫や、ネバネバした液体がたまる粘液性餒胞腫などがあります。良性の場合も、大きさによっては手術で取ることになりますが、大きさはどのくらいですか? |
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Sさん:
約4cm大とのことで、主治医は、取らなくてもいいと言っています。 |
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野末先生:
そうですね。一般に手術の対象になるのは、若い方では7cmを超えたものですから。ただ、100%良性だと言い切れない場合もあるので、がんを多く扱っている医師のなかには、4cmでも取るという人もいます。おどかすわけではありませんが、卵巣がんというのは、症状が出にくくわかりにくい病気であるため、取っておいたほうが安心と判断するのでしょう。 |
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Sさん:
卵巣餒腫から卵巣がんになることもあるのですか? |
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野末先生:
卵巣餒腫の種類によっては、まれですが、悪性のものもあります。ですから、卵巣餒腫のある人は定期的な検診を受けることが大切です。急に大きくなった場合は、要注意ですね。また、卵巣は、子宮のように外から組織を取って調べるということができません。たいていは、超音波検査やMRI検査、腫瘍マーカーなどで予測がついていますが、手術をして実際にみるまでは、安心できないという面もありますね。卵巣の大きさによっては、妊娠中に茎捻転を起こすことも心配です。 |
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Sさん:
茎捻転というのは、どういうものですか? |
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野末先生:
卵巣餒腫の根元の部分が、なにかの拍子にねじられることを茎捻転と言います。これが起きると、下腹部に激痛が走り、ショック状態におちいって、緊急手術になる場合もあります。 |
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Sさん:
そうすると、取っておいたほうがいいですか? |
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野末先生:
取っておけば、確かに妊娠中のトラブルを心配することはないでしょう。しかし、その大きさであれば、そのまま様子をみて、もし出産が帝王切開となった場合には、その際に、いっしょに取ることもできますよ。 |
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Sさん:
卵巣を取って、妊娠やその後の体に影響は出ませんか? |
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野末先生:
良性とわかっていて、今後妊娠を望む人には、餒腫部分だけを取り、卵巣の他の部分は残す手術を行います。また、たとえ一方の卵巣を取ったとしても、もう片方が残っていれば、卵巣はきちんと働きますから、妊娠や出産も可能ですよ。卵巣餒腫の手術は、最近は体への負担が少ない腹腔鏡手術が多くなっています。家族の方ともよく相談してみてください。 |
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Sさん:
わかりました。ありがとうございました。 |
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野末先生:
おだいじになさってください。
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