2008.3月号掲載
だれにもいずれ訪れる更年期。実は、30代半ば過ぎから卵巣機能は衰えていくそう。今月は、女性ホルモンの量が減っていくプレ更年期についてお話します。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
最近、どうきやめまい、手足の冷えなどに悩まされています。
生理の量も少なくなってきたし・・・、もう更年期ですか?

相談者 Aさん(35才・主婦歴7年/長野県)
Aさん:
このところ、体調がすぐれず、どうきやめまいが急に起きたり、手足がすごく冷えてつらいので、一度内科でみてもらいました。しかし、とくに異常はないとのことでした。それでも最近、生理の量も少なくなってきているし、友だちに相談したら、そろそろ更年期なんじゃないの、と言われ気になります。まだ30代なのに、更年期とかって、あるんですか?
野末先生:
基礎体温はつけていますか?
Aさん:
はい。2カ月ほどつけてみたら、高温期が1週間もなくて、低温期が長いんです。
野末先生:
じつは、卵巣の働きは、30代半ばぐらいから衰えていくんですね。卵巣は、月経の周期に応じて、女性ホルモンを分泌しているところですから、この働きが落ちてくると、月経の量が減ってきたり、ダラダラと出血が続いたり、周期が乱れるなどの月経トラブルが起きてきます。基礎体温をつけると、低温期がずっと続いて、排卵がみられないなどのグラフになります。更年期というのは、生理がストップする閉経の前後をいうのですが、どうきやめまい、手足の冷えなども、更年期の症状である可能性がありますね。ただ、これらはたいてい、更年期が始まる40代半ばごろからみられる症状ですから、30代からというのは少し早いですね。
Aさん:
一度、婦人科に行ったほうがいいですか?
野末先生:
そうですね。婦人科を受診し、血液検査でホルモン値を測るなど、きちんとみてもらったほうがいいでしょう。その際、基礎体温表も持っていくと資料として役立ちますね。
Aさん:
血液検査で、どういうことがわかるのですか?
野末先生:
更年期になると、女性ホルモンの分泌バランスが乱れてくるので、血液中のホルモンの量を調べることで、更年期かどうかの診断がつきます。もしも早めの更年期ということでしたら、治療を受けることをすすめます。というのも、このまま放っておくと、めまいやどうき、手足の冷えなどの他、ほてりや急な発汗、イライラといった更年期症状が早めにあらわれることが心配されるからです。
Aさん:
閉経も早いということですか?
野末先生:
平均的な閉経年齢は50〜51才ですが、今から女性ホルモンが減ってきているとなると、閉経時期も早くなる可能性があります。閉経が早いと、骨粗しょう症や高血圧や高コレステロール血症などが、他の人よりも早く、40代ごろから起きる可能性が高くなりますね。
Aさん:
治療法には、どういうものがありますか?
野末先生:
血液検査などでプレ更年期ということがわかったら、まずは女性ホルモンの減り方を、平均的な落ち方に修正する必要があります。そこで、あなたの年齢であれば、避妊もかねてピルを使うのも効果的です。低用量ピルであれば、含まれている女性ホルモンも少ないので、副作用も少ないでしょう。その他、漢方薬も、月経トラブルや更年期症状に効果的なものがあるので、婦人科で相談してみることをすすめます。
Aさん:
わかりました。どうもありがとうございます。
野末先生:
おだいじになさってくださいね。
セックスでうつる病気
STD(性感染症)
STDにはクラミジアやエイズ、ヘルペスや淋病などたくさんの種類がありますが、すべてセックスでうつる病気です。なかには、クラミジアのように、はっきりした症状が出ないものもあるため、知らないうちに他の人に移してしまい、どんどん感染が広がってしまうことが心配されています。少なくとも、おりもののニオイや色がおかしかったり、外陰部の痛みやかゆみがあったり、イボや水疱などがみられた場合は、いち早く婦人科を受診することが大切です。感染がわかったら、パートナーもいっしょに治療することが大切です。また、予防のため、セックスの前後はシャワーで清潔を保ち、月経時やアナルセックスなど出血を伴うセックスは避け、最初からコンドームをつけるなどといったことにも努めましょう。
 今月のその他の質問
クラミジア

検査の結果、陽性と出て薬をもらいました。とくに、これといった症状もなかったのに・・・
相談者 A・Mさん(31才・主婦歴3年/千葉県)
症状が出にくい病気ですが治療は抗生物質を飲めば治りますよ

 セックスでうつる病気をSTD(性感染症)といいますが、なかでもクラミジアは日本で一番感染者数の多い病気。とくに若い人たちに増えており、クラミジアにかかると、エイズにも感染しやすくなるともいわれ、気をつけたい病気のひとつです。

 クラミジアがやっかいなのは、はっきりした症状がみられないことにあります。症状があっても、女性ではおりものが増えるとか、下腹が痛む程度で、多くの場合が知らないうちに感染しています。その結果、気づかないまま症状が進行して卵管炎などを起こし、不妊症になってしまう人もいるのです。不妊症の検査で、初めてクラミジアにかかっていたことを知る人も少なくありません。

 しかし、あなたの場合、検査で陽性と出たのであれば、処方された薬をきちんと飲んで、治してしまいましょう。クラミジアの治療では、抗生物質が使われます。以前は、1〜2週間程度飲み続ける必要がありましたが、最近では1日だけの服用で治る薬が開発されています。

 また、セックスでうつる病気ですから、男性側も治療を受けて治しておくことが必要ですよ。  

排卵痛

生理と生理の間にいつもおなかが痛くなります。病院に行ったほうがいいですか?
相談者 K・Iさん(28才・主婦歴3年/群馬県)
病気ではありませんが、痛みがつらい場合は受診を。排卵痛にはピルが効きますよ
 
   生理と生理の間の排卵のころに、生理痛のような下腹痛に悩まされることがあり、これを排卵痛と呼んでいます。排卵とは、卵巣から卵が飛び出すことですが、排卵に向かって、卵胞がふくらんできます。大きくなった卵胞に腹膜が刺激されて、おなかの痛みや張りが起きるわけです。人によっては排卵時に、少量出血する場合もあります。
 
   排卵痛は病気ではないので、とくに治療が必要というものではありません。しかし、痛みが強くてつらいときは、婦人科を受診することをすすめます。
 
   治療には、妊娠の予定がないようでしたら、避妊もかねてピルが効果的です。ピルは、排卵を起こさないようにする働きがあるため、排卵痛や月経痛の治療に効きめがあるのです。
 
   なお、受診のタイミングは、卵巣のはれ具合をみてもらうためにも、排卵痛が始まった日に行くのがいいでしょう。
 
このホームページのコンテンツおよび画像の無断転載を禁じます。
(C)Copyright 2007, SHUFUNOTOMO Co.Ltd. All rights reserved.