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Nさん:
若いときから子宮内膜症で、治療の末、やっと出産できました。 |
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野末先生:
それは、よかった、おめでとうございます。妊娠は内膜症の治療にもつながりますからね。
本来は、子宮の内側をおおっている子宮内膜が、子宮以外の場所に飛んで、そこで増殖を繰り返すのが、子宮内膜症です。ところが、本来の場所の子宮内ではないため、内膜組織は月経血となって体外に出ることができません。出口がないわけです。そこで、外に出られずに、たまった血液が嚢腫[のうしゅ]や血腫となって、周囲の臓器と癒着したり、破れたりして、痛みを生じることになります。
ところが、妊娠すると、産後しばらくの間まで、月経は止まります。月経がストップしていれば、子宮内膜の増殖もありません。ですから、内膜症にとって、妊娠は治療にもなるのですね。 |
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Nさん:
しかし産後、また内膜症に悩まされるようになりました。しばらくホルモン剤を使ってみたのですが、
今度は更年期のような症状が出て困っています。 |
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野末先生:
内膜症の治療は、大きく分けると、薬物療法と手術による治療法とがあります。薬による治療で代表的なものは、ホルモン剤を使って人工的に月経のない状態にする方法で、Gn-RHアゴニストというホルモン剤を用いた偽閉経療法です。ただ、この方法は、一時的とはいえ閉経状態にするので、更年期の症状が出る場合があります。そのため、4〜6カ月をワンクールとして、治療後半年は休むようにしています。 |
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Nさん:
私も、スプレキュアの点鼻薬を使ってみたのですが、痛みはさほど軽くなりませんでした。それどころか、ほてりや発汗、イライラなどの更年期症状が出てきて困りました。止めてしばらくしたら、症状も消えましたが…… 薬ではなかなか良くならないので、手術も考えてみてはといわれていますが、手術には抵抗があります。 |
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野末先生:
そうですね。内膜症の場合、根治手術をしないと再発の可能性は残りますからね。 |
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Nさん:
根治手術とはどういうものですか? |
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野末先生:
子宮と卵巣を2つともとる手術です。そうすれば、月経も起きませんから、内膜症のつらい症状もなくなるでしょう。しかし、この方法はよほど症状がひどい人でない限り、めったに行われません。更年期がずっと早く来て、骨粗しょう症などにかかりやすくなることが心配されるからです。そこで、手術といってもたいていは、子宮は残して卵巣を1つだけとるか、子宮はとっても片方の卵巣は残すようにします。しかし、卵巣を残すということは、再発の可能性も残すことになります。また、診断を兼ねた腹腔鏡手術で、一部の病変であれば摘出も可能です。腹腔鏡の検査で病巣を確定するとしても、薬でコントロールしていく方法をもう少し検討してみてはどうですか? |
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Nさん:
スプレキュアを使った方法以外に、薬物療法にはどのようなものが? |
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野末先生:
すぐに妊娠をしたいということでなければ、ピルを使ってみてはどうでしょう。ピルといっても低用量ピルですが、これに漢方薬を組み合わせ、さらに鎮痛剤も併用してコントロールしてみる方法があります。 |
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Nさん:
漢方薬にも内膜症に効くものがあるんですね。 |
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野末先生:
月経痛など症状を緩和するのに、漢方薬が効き目を発揮することがあります。ただ、漢方を処方するところは限られているので、主治医に一度相談してみましょう。漢方薬は扱っていないという場合は、もよりの保健センターに電話して、漢方に詳しい先生を教えてください、と尋ねれば、保健師がきっと紹介してくれるでしょう。 |
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Nさん:
わかりました。どうもありがとうございました。 |
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野末先生:
どうぞおだいじになさってくださいね。 |
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