2007.9月号掲載
今月のテーマは、20代の女性でもかかることのある子宮頸がん。子宮頸がんの原因はウイルスで、セックスで感染するといわれます。定期的な検査がおすすめです。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
子宮頸がんになりやすいタイプって、ある?
出産経験がなくても 検査に行ったほうが いいですか?

相談者 Oさん(26才・主婦歴2年/東京都)
Oさん:
最近、まだ若いのに子宮頸がんになった人の話など聞き、不安になってきました。
子宮頸がんは私のような20才代でもかかるのですか?
野末先生:
子宮がんには、子宮の入り口部分にできる子宮頸がんと、子宮の奥の体部にできる子宮体がんとがあります。このうち、子宮体がんは50代以降に発症のピークを迎えるがんですが、子宮頸がんは20代の若い女性でもかかるがんです。10代でも、性生活を持っている人は、リスクが高くなります。もちろん出産経験がなくても性生活のある人は、ぜひ検診を受けてほしいですね。妊娠した場合は、ほとんどの病院で妊婦さんに子宮頸がん検査を行っていますが、産後も定期的に受けることが大切ですね。
Oさん:
子宮頸がんになりやすいのはどういう人ですか? セックスと関係があるというのはほんとうですか?
野末先生:
子宮頸がんになりやすいのは、複数の人との性交を持っていること、妊娠・出産回数が多いことなどがあげられます。セックス経験があるほどリスクが高くなるということですが、なぜなら、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、セックスで感染するものだからなんです。HPVがセックスを介して女性の子宮頸部に感染すると、そこの細胞をがん化させてしまうわけです。
Oさん:
そうなんですか。このウイルスにかかると、子宮頸がんになるということですか?
野末先生:
感染した人全部が全部、子宮頸がんになるということではありません。ヒトパピローマウイルスは100種類近くあり、このうち悪性のものに感染すると子宮頸がんを発症するということですね。
Oさん:
子宮頸がんにかかると、どういう症状がありますか?
野末先生:
初期は、ほとんど自覚症状はありません。進行してくると、セックスのときなど出血することがあります。いずれにしても、不正出血があったら、すぐに受診することが必要です。出血がある間は受診を控える人もいるようですが、どこから、どのくらい出血しているのかといったことなどもわかるので、むしろ出血しているときに受診してほしいと思います。しかし、症状が全くなくても、できれば年に一回は定期的に検査を受けることが一番大切ですね。
Oさん:
検査では、どういうことをするのですか?
野末先生:
問診や内診などのほかに、まずは細胞診を行います。これは、子宮頸部から細胞をとって顕微鏡で調べる検査です。綿棒やヘラ、ブラシのような専用器具を膣から入れて、子宮の入り口と頸管の細胞をこすりとりますが、とくに痛みはないでしょう。この細胞診でがんが疑われる場合は、さらに詳しい検査を受けることになります。
Oさん:
定期的に検査を受けるようにということですが、どれくらいの間隔で受ければいいのでしょうか?
野末先生:
細胞診の結果は、5段階に分類されますが、それにより定期検査の間隔も違ってきます。まったく正常なクラスTならば、年に1回、炎症などによる細胞の変化はあるものの良性のクラスUは6カ月に1回、境界型のクラスVaであれば3カ月おきに、というのがスタンダードでしょう。ただ、結婚しているなど性生活のある人は、クラスU以上がほとんどです。
Oさん:
わかりました。さっそく検査に行ってみます。いろいろありがとうございました。
カラダの情報がわかる
基礎体温
 必要最低限のエネルギーしか使っていない状態の体温のこと。目が覚めてすぐ、寝たまま口の中か舌の下で測り、表に記していきます。月経周期に応じて変化し、健康な人の場合は、低温期と高温期の二相を描きます。月経が始まって約2週間は低温が続き、排卵すると上がっていって、月経が始まるまでの約2週間高温期が続きます。低温の最後の日か、次の日あたりが排卵日です。女性ホルモン分泌の状態など、カラダの情報をいろいろ知ることができるので、妊娠を計画している人はもちろん、月経不順になりがちな思春期や更年期にも活用したいものです。
 今月のその他の質問
バルトリン腺炎

膣のわきにしこりができ、はれて膿むことを繰り返しています。手術したほうがいいですか?
相談者 H・Sさん(33才・主婦歴7年/千葉県)
炎症を繰り返す場合は嚢胞ごと取るか出口を開ける手術を考えてみてはいかがでしょう

 膣の入り口の両側には、バルトリン腺液を分泌する腺があります。炎症などによって、分泌口がふさがると、なかにバルトリン腺液がたまって、嚢胞、つまり一種の袋ができてしまいます。これが、しこりと感じられるものです。しこりだけなら、自転車に乗ったときやセックスのときなどに違和感は覚えても、痛みなどの症状は起きません。

  しかし、細菌による感染が起きると、痛みとともに、熱を持ったり、血が混じった膿が出ることがあります。これをバルトリン腺膿瘍といいます。バルトリン腺の分泌口は、肛門や尿道、膣口に近いため、大腸菌などの細菌感染によって、膿のたまる膿瘍を起こしやすいのです。切開して血膿を出せば症状は治まりますが、繰り返し炎症が起こる場合は、主治医とよく相談して手術を考えてもいいでしょう。
更年期

最近、月経周期が短くなり、前月はナシ。量も減ってきました。そろそろ更年期?
相談者O・Nさん(42才・主婦歴15年/新潟県)
月経周期が短くなり、量が減ってきたらプレ更年期の可能性も。
ぜひ、基礎体温を付けることを習慣づけて

 
 更年期は、閉経をはさんだ前後数年を指します。日本女性の平均閉経年齢は51才ですから、更年期はおおよそ40代半ばから50代半ば頃までといえるでしょう。

 更年期の一番わかりやすい症状は、月経の乱れです。多くの場合、月経がこれまで28日周期だったのが25日周期になるというように、周期が短くなってきます。また、月経量も減って、月経期間も7日間が5日間というように徐々に短くなります。しばらくすると、今度は月経周期が長くなり、そのうち、ある日月経が止まり閉経を迎えるわけです。ただ、閉経の迎え方にはとても個人差があり、毎月、同じように28日周期で月経が来ていたのに、ピタッと来なくなる人もいます。

  あなたの場合も、そろそろプレ更年期なのかもしれません。そこで、基礎体温を付けることをおすすめします。基礎体温が、これまでのようにきちんと二相を描かないようであれば、更年期の入り口かもしれません。心身の症状が出てきたら、婦人科で相談しましょう。
 
このホームページのコンテンツおよび画像の無断転載を禁じます。
(C)Copyright 2007, SHUFUNOTOMO Co.Ltd. All rights reserved.