2007.6月号掲載
女性のデリケートゾーンのかゆみは大変気になりますね。カジンダが原因のほか、 アレルギー体質やストレスでかゆみがでることも。ストレスとうまくつきあうことも、 女性の体にとって大切です。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

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検査の結果、原因となる菌は見当たらないそうですが、
かゆみが治まらないのはなぜ?
相談者 Nさん(29才・主婦暦3年/富山県)
Nさん:
ここ数年、デリケートゾーンのかゆみに悩まされています。 最初、婦人科を受診したときは、カジンダ膣炎といわれました。
野末先生:
デリケートゾーンにかゆみがある場合、婦人科を受診すると、おりもの検査をします。カンジダ膣炎などの原因となる菌が増殖してないかどうか、膣の分泌物を採取して調べます。その結果、カジンダが見つかって、薬でいったんは治まったんですね。
Nさん:
はい。でも、その後またかゆくなって。それで、受診したら、またカジンダで。
野末先生:
カジンダというのは、もともと私たちの体にいて、体力が弱まった時など発症することが多いようです。体の抵抗力が落ちると、膣粘膜も弱まり、カジンダにおかされやすくなるというわけです。それで、治りましたか。
Nさん:
はい。ところが、その後、またかゆいのでみてもらったら、今度は、とくに原因となる菌は見当たらないといわれました。でもかゆみはあるし…… どういうことなんでしょう?
野末先生:
検査をしても、カジンダなどとくに原因となる菌が見つからないのに、かゆいという人は、皮膚がデリケートなことが多いようです。あなたは、アレルギー体質ではありませんか?
Nさん:
はい、アレルギー体質で、今年の春も花粉症に悩まされました。
野末先生:
膣の中も、鼻の中と同じで、粘膜でおおわれています。花粉症などアレルギー体質の人は、鼻の粘膜が敏感に反応して、 炎症などの症状があらわれやすいんですね。同じようなことが膣の中にも起こって、とくに原因となる菌がなくても、 ちょっとした刺激で膣の粘膜に炎症が起こりやすいのでしょう。あなたも、その可能性がありますね。一度、アレルギーを 専門にしている皮膚科を受診してみてはいかがですか?
Nさん:
わかりました。花粉症でみてもらっている皮膚科で相談してみます。
野末先生:
それと、体質を変えるという意味で、漢方療法もおすすめですね。 婦人科でも漢方を扱っているクリニックはありますから、相談してみてください。また、ストレスから、かゆみが起きることもありますが、心あたりはありませんか。
Nさん:
確かに、このところ家庭のことで悩んでます。それが、ストレスになっているのかもしれません。
野末先生:
ストレスの影響を受けて自律神経が乱れてくると、体にさまざまな症状があらわれてきます。かゆみも、 そのひとつです。自律神経をコントロールしている脳の中枢は、外からのストレスの影響を受けやすいので、 何か精神的な悩みがあると、それが頭痛や腹痛、かゆみなど体にあらわれてくるのですね。 もしも、ストレスがあるのなら、心療内科を受診してみるのもいいでしょう。実際に、精神的なトラブルを 解消したら、かゆみが消えたという方はいらっしゃいますからね。
Pさん:
わかりました。どうもありがとうございました。
野末先生:
おだいじになさってください。
体の一定のリズムを保つ
自律神経
 私たちの体は、寝ている間も、心臓や胃腸などの各器官は働いています。 このように、意識せずとも体の一定のリズムを保つ働きをしているのが自律神経です。自律神経には交換神経と副交感神経があり、血圧の上げ下げや、心拍数の多少など、お互に相反する働きをしながら、体の安定を図っています。このバランスが崩れると、自律神経の失調状態になり、さまざまな症状が体にあらわれます。
 今月のその他の質問
ダラダラ出血

月経周期が短くなり、出血がダラダラと数日続いたあと量がふえたのですが…
相談者Y・Hさん(36才・主婦暦10年/山口県)
卵巣の働きが低下しホルモンバランスが乱れた可能性が

 月経の量が増えたという日が、いつもの周期でいくと月経開始日に当たるのでは? つまり、月経周期が短くなったのではなく、月経前に数日、ダラダラと出血をみるように なったということでしょう。原因は、大きく分けると二つ考えられます。

  ひとつは、子宮がんや子宮筋腫などの病気がかくれている場合、二つ目は、ホルモンバランス の乱れによる場合です。

  ホルモンバランスの乱れによる出血は、卵巣の働きが衰えてくる30代半ば頃から更年期に向かって、 よく見られるようなります。月経前に少量の出血が続いたり、無排卵や、排卵日が遅れるなどの症状が あらわれますが、これは基礎体温を付けているとよくわかります。基礎体温を付けていることを習慣にしてください。

  一時的な症状ではなく、ダラダラ出血が毎月続くようであればホルモン治療などを行う場合もありますし、 病気がないかどうか確認するためにも、婦人科を受診し子宮がん検査などを受けておきましょう。
おりもの

まだ初潮も来ない娘なのに、最近、ドロっとしたおりものが多くて心配です
相談者 W・Kさん(33才・主婦歴13年/群馬県)
そろそろ月経が始まるサインでしょう。あたたかく様子を見守ってあげて
 
 おりものが増えてきてご心配のことですが、11才のお嬢さんなら、そろそろ初潮が来てもおかしくない年齢ですね。 おりものが増えてきたのは、卵巣が働きだしている証拠です。卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンが増えてくると、 おりものが増加してきます。近々、月経が始まるサインと思っていいでしょう。

 おりものというのは、膣の分泌液と子宮頸管粘液が混ざったもの。このうち、子宮頸管粘液は女性ホルモンの影響を受けて、多くなったり、 粘りが出るなどの変化をします。たとえば、排卵が近づくと、おりものが増えますが、ちょうどこの時期はエストロゲンの分泌がピークに達する時期でも あります。

  また、おりものは正常でも、白色か、やや黄みがかった色をしていて、生臭いニオイがすることも。ですから、白色でドロッとしていても、心配することはありません。 血液や膿が混じるなどのトラブルがなければ、様子を見守ってあげましょう。
 
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