2007.4月号掲載
今月の相談の子宮頸がんは、30〜40代にピークを迎える病気です。最近は20代にも増えてるそう。自分の体のことはつい後回しにしがちですが、ぜひ積極的に健診を受けて、早期発見につとめたいものです。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
子宮がん検診は何才から? 検診ではどんなことをするの?
相談者 Oさん(29才・主婦歴3年/静岡県)
Oさん:
これまで、子宮がん検診を受けたことがないのですが、周囲にもすすめられ、そろそろ受けようかなと思っています。 年齢的にも、受けたほうがいいですか?
野末先生:
子宮がんには、子宮の入り口にできる子宮頸がんと、子宮の体部にできる子宮体がんとがあります。 このうち、子宮体がんは閉経以降の女性に多い病気ですが、子宮頸がんは、30〜40代にピークを迎える病気です。 最近は20代にも増えており、10代でも発症します。性生活を持っている人なら、かかる可能性のある病気なので、あなたも、ぜひ検診を受けてくださいね。
Oさん:
検診では、どんなことをするのでしょうか。ちょっと、コワイ感じもするのですが……
野末先生:
まず内診台に乗ってもらい、綿棒などでこするようにして、子宮膣部と子宮頸部の細胞をとります。ほとんど痛みはありませんよ。その細胞を、顕微鏡で調べるわけです。これを細胞診といいます。
Oさん:
結果は、どのようにでるのですか?
野末先生:
細胞診の結果は、5段階のクラスに分かれています。クラスⅠは、まったく異常がない状態、クラスⅡは、炎症などで細胞に変化がみられても、良性の場合です。たいていの人は、炎症などによって細胞の変化は認められますが、それが悪性でなければ心配することはありません。つぎのクラスⅢには、ⅢaとⅢbがあって、良性か悪性か判断しにくい境界型といえるでしょう。このうち、ⅢaはクラスⅡに近いもの、ⅢbはクラスⅣに近いものです。クラスⅣは、初期の上皮内がんとみられ、クラスⅤは浸潤がんと診断されます。このうち、クラスⅢb以上は、ただちに組織診を受けることになります。
Oさん:
これって、がんの進みぐあいで、分かれているのですか?
野末先生:
違いますよ。よく、細胞診の結果を伝えると、がんの進行度と間違えてビックリする人がいます。がんの進行度をI期とかII期とか呼びますが、これとはまったく違うものですよ。
Oさん:
組織診というのは、どういうことをするのですか?
野末先生:
コルポスコープという拡大鏡で異常所見を探し、その部位組織をとって、顕微鏡で詳しく調べるものです。また、必要に応じて超音波やMRIなどの画像検査もあわせて行います。
Oさん:
検診は、どのくらいの間隔で受ければいいですか?
野末先生:
細胞診の結果によって違ってきます。クラスIなら、つぎは1年後、クラスIIであれば6カ月後、クラスVaは3カ月後に検診を受けるというのが一般的です。細胞というのは、変化していくものですから、検査は定期的に受けることが大切ですね。  もしも、がんが見つかっても、早期発見できれば、子宮頸がんは子宮を残す治療が可能ですし、その後妊娠することもできるんですよ。それぞれの自治体では、ある一定年齢以降の女性に対して、子宮頸がん検診を公費負担で行っていますから、問い合わせてみるといいでしょう。
Oさん:
わかりました。どうもありがとうございました。
子宮がんのできるところ
子宮体部と子宮頸部
 子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮頸部とは、膣に続く子宮の入り口にあたるところで、子宮頸ガンには、子宮膣部にできる扁平上皮がんと、頸管にできる腺がんの2種類があります。一方、子宮体がんは、月経血として流出する子宮内膜にできるがんです。  最近は、子宮体がんになる30代〜40代の人も少しずつ増えてきているので、月経不順の人などは体がん検診も受けたほうがいいでしょう。
 今月のその他の質問
月経をずらす

海外旅行へ行くので月経をずらしたいのですが・・・
相談者 W・Oさん(25才・主婦歴1年/栃木県)
前もってピルを飲むことで、月経を前後にずらすことができますよ

 ピルは、避妊のためだけでなく、月経不順や月経痛などの治療でも用いられますし、一時的に月経をずらしたいという場合にも使われています。  ただし、含まれているホルモン量が少ない低用量ピルではなく、中用量ピルを使うことが一般的なので、初めて使った人は、吐き気やむくみなどの副作用が出ることがあります。  まず、月経が来るのを早くしたい場合は、月経開始日の5日目からピルを飲み始め、月経を起こしたい日の前日には服用を中止します。  一方、月経を遅らせたい場合は、月経予定日の5日前ごろから飲み始め、服用をやめて2、3日後には月経が始まります。  ただ、ピルは婦人科での処方となりますし、ずらすのも直前では間に合いません。予定している2〜3カ月前には婦人科を受診しましょう。
帝王切開

1人目は逆子のため帝王切開に。2人目も帝王切開になる?
相談者 H・Nさん(36才・主婦歴8年/山梨県)
安全性を考えるとつぎも帝王切開にしたほうが、いいかもしれません
 
 最近では、1人目が帝王切開の場合、安全性を考えて、2人目以降も帝王切開をすすめられるのが一般的です。  というのも、帝王切開では、おなかと子宮を切って、赤ちゃんを取り出します。1度メスを入れた子宮ですから、次のお産の際に、もしも陣痛がはかどらず、陣痛促進剤を使いたいような状況になっても、これを用いることはできません。陣痛促進剤の使用によって、子宮破裂といったトラブルが心配されるからです。このようなことから、帝王切開をすすめるわけです。  また、何かトラブルが起きて、緊急帝王切開になるよりも、準備して臨める予定帝王切開のほうが安全という面もあります。  ただし、産婦さんが自然分娩を望むというのであれば、いつでも帝王切開に切れかえられるよう準備をしたうえで、自然分娩にトライするという施設もありますが、ひとりひとり症例が異なりますので、主治医とよく相談してみましょう。
 
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