2006.9月号掲載
出産は女性の体にとって大きな変化。それをきっかけに体調や体質が変わった、という人もいるほどです。 今回は産後に月経周期が長くなってしまった、というトラブルの電話相談を実況中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
「子宮体がん検査を受けたら 次は半年後と言われました。 何か問題があるということなのでしょうか?」
相談者 Iさん(38才 神奈川県主婦歴9年)
Iさん:
先日、人間ドックで子宮頸がん検査と同時に、初めて子宮体がんの検査を受けました。結果は、頸がんがクラス(I)で、体がんはクラス(II)でした。これは、どういうことですか?
野末先生:
子宮体がん検査も、子宮頸がん検査も、最初は細胞診を行います。検査結果は、クラス(I)はまったく異常のないもの、クラス(II)は炎症などによる変化はあっても悪性変化は認められないもの。つまりあなたの子宮頸がん検査の結果は、まったく問題ないということです。子宮体がんの検査は炎症やホルモンバランスの崩れなどで変化はあるものの、これも良性ですから、安心してくださいね。ちなみにクラス(III)には、(III)aと(III)bとがあり、(III)aは良性との境界型、(III)bは悪性が疑われる境界型、クラス(IV)は悪性が考えられ、初期がんが推定されるもの、クラス(V)は、あきらかに浸潤がんです。
Iさん:
子宮頸がんも、体がんも、検査結果のクラス分けは同じなのでしょうか?
野末先生:
同じですが陰性、疑陽性、陽性の3段階で評価されることも。
Iさん:
半年後にまた検査に来るよう言われたのですが……

野末先生:
一般にクラス(I)は1年後、クラス(II)であれば半年後、クラス(III)aなら3カ月後の検査になります。定期的に検査を受けていきましょうということですね。とくに、子宮体がんの検査は、広い子宮体部の一部の細胞を採って調べるわけですから、採取した場所が異なれば、検査結果も違ってくる可能性もあります。少しでも不安がある場合は、早めに検査を受けることをすすめます。。

Iさん:
私の年齢で、子宮体がんの検査は早くないですか?
野末先生:
確かに、子宮体がんは、おもに50才以降の閉経を迎えた女性に多いのですが、若い人でもかからないわけではありません。早すぎるわけではありませんよ。
Hさん:
どんな人がかかりやすいのですか?
野末先生:
子宮体がんは、子宮内膜に発生するがんです。月経が順調に来ていれば、子宮内膜も定期的にはがれ落ちるわけで、がんになる可能性はほとんどなく心配ありません。
しかし、数カ月に1回とか月経周期が不順な場合や、出血がダラダラ続く異常な状態で子宮に内膜の増殖が疑われるような場合など、リスクが高くなりますね。
そんな症状が見られる人は、なるべく早く検診を受け、医師の指示に従うほうがいいわけです。。
Iさん:
わかりました。ありがとうございます。
 「細胞診」
 細胞を採取し、それを顕微鏡で見て調べるがんの診断方法です。子宮頸がん検査では、子宮の入り口の子宮頸部(子宮腟部と頸管内)から細胞をこすりとって調べます。子宮体がん検査の場合は、専用の器具で吸引するように子宮内膜から細胞をとったり、ブラシでこすりとったりして調べます。頸がん検査に比べるとやや痛みを伴うこともありますが、緊張して体が硬くなると細胞が採取しにくいので、よけい痛くなることも。息を吐くなどして、リラックスして体の力を抜いて受けるのがコツ。細胞診で細胞の異常が見つかったら、さらに、組織を採取して調べる組織診を行います。
 今月のその他の質問
マンモグラフィ検診

乳房を挟んでの検査と聞いたけど、小さいおっぱいでもわかるの?  初めて乳がん検診でマンモグラフィを受けます。おっぱいを挟んで調べるそうですが、私のような小さい胸でも大丈夫ですか? Aカップでもブカブカなんですが……(千葉県/T・Sさん 35才)
乳房はやわらかくてよく伸びるので大丈夫。ぜひ定期的に受けましょう
 
 乳がん検診には、触診や超音波検査などがあり、そのひとつの乳房のレントゲン撮影検査を、マンモグラフィと呼んでいます。  ただ、健康診断などで撮った胸のレントゲン写真を見てもわかるように、乳房を正面から撮っても、乳房の中の乳腺の状態はほとんどわかりません。そこで、乳腺の状態がわかるような撮影法として始められたのが、現在行われている2枚のプラスチック板で乳房を挟んで撮影する方法です。  板で挟んで乳房を十分に伸ばすことで、乳腺の重なりを少なくして、その中の状態を見やすくすることができます。おっぱいが小さめでも、乳房はやわらかくよく伸びるので、板に挟んで撮影することは十分可能です。  マンモグラフィでは、しこりがはっきりしない場合でも異常な石灰化で早期に発見できます。ぜひ、定期的に受けるようにしてください。
腟炎

黄色いおりものとかゆみがあり、連鎖球菌による腟炎と診断されました。薬を使っているのになかなか治らないのはなぜ?(静岡県/U・Tさん 27才)
腟炎の治療は、"パートナーといっしょに"が基本ですよ
 
もともと腟の中には、大腸菌などの常在菌がいるのですが、元気なときであれば、腟の自浄作用が働き、菌の繁殖を抑え込んでいます。ところが風邪を引いたりして体が弱ると、自浄作用の働きが落ち、菌が繁殖して炎症を起こしやすくなるのです。このような、大腸菌や連鎖球菌、ブドウ球菌など腟の常在菌によって起こる炎症の他にクラミジアやトリコモナスなどでも腟炎は起こります。  症状は、黄色や茶褐色のおりものがあったり、くさいにおいがしたり、かゆみがあるなどですが、その菌に合った抗生物質の腟座薬を使えば、1〜2週間程度で治るはずです。なかなか治らないとなると、薬が合っているかどうか、再検査も必要です。また、パートナーも同時に治療しておかないと、セックスで感染を繰り返すことにも。腟炎の治療は、ふたり一緒にが基本ですよ。
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