2006.8月号掲載
出産は女性の体にとって大きな変化。それをきっかけに体調や体質が変わった、という人もいるほどです。 今回は産後に月経周期が長くなってしまった、というトラブルの電話相談を実況中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
「月経が50日周期と長くなりました。 どういうことでしょう?」
相談者 Hさん(34才 静岡県 主婦歴3年)
Hさん:
産後2年ですが、出産後6カ月ぐらいで月経が再開したものの、当初は月経不順でした。
その後、落ち着いてきたのですが周期が50日と長めになり気になります。
野末先生:
基礎体温はつけていますか?
Hさん:
つけていません。
野末先生:
では、まずは基礎体温をつけてみましょう。つけてみるとわかりますが、低温期が長く、高温期が短い50日型の曲線を描く可能性が高いですね。このような場合、ホルモンのバランスが乱れてきていることをあらわします。
Hさん:
どうして、こうなったのでしょう? お産の前は28日型の月経周期だったのですが……

野末先生:
原因は、調べてみないとはっきりしたことは言えませんが、ひとつには卵巣の働きが衰えてきている可能性があります。卵巣機能の低下が影響して、卵巣からの女性ホルモン分泌が乱れ、その結果、月経周期が長めになってきたというわけですね。じつは、卵巣というのは35才ぐらいから老化が始まるんです。出産のリスクが高くなるのも、この年齢からですね。

Hさん:
月経の周期が長くなっていって、そのまま更年期に突入というようなことはないですか?
野末先生:
最近、わけもなく体がほてったり、突然汗が吹きだす、動悸やめまいがするなど、体調がヘンだと感じることはありませんか?
Hさん:
とくに、ないです。
野末先生:
そうした症状がとくになければ、しばらく様子をみてかまわないでしょう。
ただ育児の疲れや子育ての悩みなどで、ホルモンバランスがくずれた可能性があります。基礎体温をつけ、高温期がなかったり、低温期がやたらと長いような場合は、一度受診して調べてもらいましょう。
Hさん:
治療は、どういうことをするのですか?
野末先生:
ホルモン値を調べるなどの検査、もしも次のお子さんを望んでおられれば排卵誘発剤を使ったり、黄体ホルモン剤を処方してホルモンバランスを整える治療を行います。漢方薬も有効です。いずれにしても、更年期のような症状がみられたら、早めに婦人科で相談することをおすすめします。
Hさん:
わかりました。どうもありがとうございます。
野末先生:
お大事になさってください。
 「自律神経」
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。前者は、心拍を速くしたり血圧を上げたりする働きがあり、逆に後者は、心拍をゆっくりと、血圧を下げる働きを持っています。このふたつの働きのバランスをとることで、呼吸や血液循環、体温調節、消化吸収、生殖などの機能を調整しているのが自律神経です。自律神経をコントロールしているのが、脳の視床下部というところで、ここは、ホルモン中枢の役割も持っています。そのため、精神的ストレスなどで視床下部が影響を受けると自律神経の乱れとともに、ホルモン分泌にも乱れが起きたりするのです。
 今月のその他の質問
体調がくずれたときなどたびたび再発するのですが……

数年前に膀胱炎になってから、体調がくずれたときなど、たびたび再発します。きちんと治りにくい病気なんですか?(埼玉県/U・Yさん 29才)
原因となる菌を一度きちんと調べてもらいましょう
 
膀胱炎は、大腸菌などの細菌が原因で膀胱に起きる炎症です。主な症状は、トイレが近いこと、排尿後もまだ出し切っていないような残尿感、それに排尿後の痛みです。疲れたときや妊娠中など、体力が落ちたときにかかりやすい病気なので、日ごろから、疲れをためないよう気をつけましょう。ただし、再発を繰り返すような場合は、泌尿器科で原因となっている菌を、きちんと検査してもらうことを すめます。尿検査で原因となる細菌の種類がわかれば、その菌に応じた抗生物質などの服用で治すことができます。漢方薬が効く場合もあるので、医師に相談してみましょう。また、冷え性の人は、膀胱炎にかかりやすい傾向があるので、下半身を冷やさないようくれぐれも注意してください。決して治りにくい病気ではありませんが注意が必要ですね。
便秘がひどくなり、最近は不眠にも悩まされています。

3カ月前に引っ越しをしてから、便秘がひどくなり、今は4〜5日に一度の便通です。不眠もありますが、原因は?(秋田県/W・Sさん 27才) (千葉県/W・Eさん 38才)
自律神経の乱れが原因では。まずは、朝食を必ずとり、トイレに行く習慣作りから。
 
おそらく、新しい土地で暮らし始めたストレスが、体のリズムをくずしているのでしょう。ストレスから自律神経の働きが乱れ、便秘や不眠などを引き起こしていると考えられます。
 まずは、生活のリズムを整えることから始めましょう。眠くても、これまでより早く起き、体を動かしてから朝食は必ずとるようにしてください。なぜなら、朝、何か食べ物をとれば、消化しようと胃が働きだし、それが刺激となり、直腸も動くようになって便意をもよおすからです。胃と腸には、このように連動する反射運動があるのです。朝食をとり、トイレへ行くという習慣を作りましょう。便秘がひどければ、便をゆるくするタイプの薬を使う場合もありますが、薬に頼ることなく、朝食をとること、排便を習慣づけることに努めてください。生活のリズムが整ってくれば、不眠も解消されていくでしょう。
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