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Jさん:
昨年末から心配ごとが重なり、不眠に悩まされるようになりました。メンタルクリニックを受診し、薬を処方してもらい、眠れるようにはなったのですが、2カ月ほど前から月経が止まってしまいました。友人に相談したら、薬のせいではと言われたのですが、そういうことって、あるんですか。 |
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野末先生:
確かに月経が止まった原因として、飲んだ薬の影響も考えられますね。これを薬物性高プロラクチン血症といいます。プロラクチンというのは、産後の授乳中などに豊富に分泌されるホルモンで、母乳の出をうながし、排卵を抑制する働きがあります。
高プロラクチン血症は、このホルモンが過剰に分泌されて、排卵が抑制される状態をいいます。排卵が起きなければ、当然、月経も止まってしまうというわけです。このような状態が、ある種の薬の影響でも起きることがあるんです。 |
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Jさん:
どのような薬が、影響するのでしょうか? |
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野末先生:
胃かいようの薬や、血圧を下げる薬、あるいは、精神科で処方される薬などですね。こうした薬を飲み続けていると、脳の中枢に作用して、プロラクチンの分泌量がふえ、月経を止めてしまう場合もあります。あなたの場合も、不眠治療で飲んでいたメンタルクリニックの薬が影響して、月経が止まったのかもしれません。まずは、かかりつけの精神科医と婦人科医に相談し、薬について考えて頂くのがいいでしょう。
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Jさん:
わかりました。実は薬をたくさん飲んでいることに対して、ずっと不安でもあったんです。 |
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野末先生:
納得して飲んでいる薬にくらべて、不安を抱きながら服用している場合は、なぜか効き目も減るようです。その結果、かえって薬の服用量がふえてしまう、といった悪循環を引き起こす可能性もあるんですね。
また、高プロラクチン血症は、薬以外にも、脳の下垂体というところに腫瘍があって起きる場合もあるので、きちんと調べてもらうことが大切です。腫瘍は多くの場合良性ですが、早期治療が大切になります。 |
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Jさん:
薬をかえれば、月経が戻りますか?。 |
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野末先生:
薬の影響も考えられますが、ストレスで月経が止まる場合もあります。不眠の原因になることの解決に向けて、カウンセリングを受けているとは思いますが、同時に、薬に頼らずとも、眠ることができるよう努力してみてください。日中体を動かすと、ストレス解消にもなりますので、ムリのない範囲で始めてみてはいかがでしょう? |
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Jさん:
わかりました。どうもありがとうございました。 |
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野末先生:
野末先生
お大事になさってください。 |