2006.5月号掲載
月経は女性の健康のバロメーター。周期や出血量などから病気やトラブルが疑われることもあります。今月は月経不順についての電話相談を実況中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
「月経が1カ月半に3回ありました。1回の量も少なく、 不安です……」
相談者 Yさん(28才 神奈川県 主婦歴4年)
Yさん:
1カ月半ぐらいの間に、月経が3回ありました。1回の月経が短く、3〜4日で終わってしまいます。基礎体温を測ってみたら、低温期と高温期に分かれるものの、高温期は2日ぐらい。生理不順でしょうか?
野末先生:
月経不順というよりも、不正出血かもしれません。また、どれか一つが月経で、あとは不正出血ということも考えられます。その場合「高温期が短い」なら、排卵がない可能性もあります。婦人科を受診して、がん検診とホルモン検査をしてもらう必要があるでしょう。
Yさん:
がん検診は受けましたが、問題なしでした。ホルモン検査って、どんなものですか?
野末先生:
血液を採取してホルモンの量を調べます。これは、月経のしくみにホルモンが深く関わっているため、月経の状態を確認するため。
月経の周期は、脳の視床下部が働き、脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されることで始まります。その結果、卵巣では卵胞が成熟し、エストロゲンを分泌します。視床下部がこれを感知すると再び脳下垂体に指令が下され、今度は黄体化ホルモン(LH)が分泌されて排卵が起こります。排卵後には黄体が作られてプロゲステロンが増え、受精しなければ量が減っていって月経が起こります。そのため、ホルモンの量を調べれば、排卵がない原因がわかるというわけです。若い人の場合は、卵巣機能には問題がないことが多く、ストレスで脳下垂体ホルモンが少なくなっていることもあります。何か最近ストレスに感じることはありませんでしたか?
Yさん:
昨年、介護をしていた義父が亡くなり、同じころに実家の母が手術で入院しました。
野末先生:
それかもしれませんね。身近な方の死や手術などは、相当なストレスです。張り詰めていた気持ちがゆるんで、疲れが出てきたということかもしれませんね。
Yさん:
ホルモン量は一度測ってもらえばいいのですか?
野末先生:
ストレスや体調などによって、測ったときにたまたまホルモンの値が低いということもあり得ます。基礎体温表はつけ続けて、受診するときに持っていくと参考になります。ホルモンの負荷テストを行うなどして卵巣機能に問題がある可能性が高い場合は、ホルモン補充療法が有効ですが、今の年齢なら、その前に女性ホルモンと同じような働きがあるといわれるイソフラボンのサプリメントや漢方薬などを試してみてもいいでしょう。婦人科のドクターに相談してみてくださいね。。
Yさん:
わかりました。どうもありがとうございました。
 「低用量ピル」
 ピルとは経口避妊薬のことで、女性の体の中で作られる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を人工的に合成した薬です。服用すると、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの働きが抑えられて卵胞が成熟せず、排卵もなくなるので、避妊が可能になります。妊娠を望まない場合以外にも、子宮内膜症や月経困難症、PMSなどの治療にも使われます。1999年9月からはホルモン量の少ない低用量ピルが使えるようになり、それまで使われていた中・高用量ピルに比べて、吐きけなどの副作用が少なくなりました。とはいえ、処方にあたっては医療機関を受診してチェックを受けることが必要で、喫煙等で血栓症のリスクが高い場合などは使うことができません。
 今月のその他の質問
夫とのセックスは年1回。
セックスレスだと早く年をとってしまうと聞いたけど、本当?

 夫とは随分前からセックスがほとんどありません。最近、月経は順調でも量が減った気が。セックスレスだと「早く老ける」と聞いたのですが、関係ありますか?
(静岡県 K・Nさん 31才)
セックスという刺激がないために、更年期の症状が早く出ることも
 
 月経が起こるのは、脳の視床下部から周期的に指令が出されるため。この指示は、周囲からさまざまな刺激を受けることによって、促されたり、滞ったりします。継続的にセックスがある場合には、脳もその刺激を受けて、ホルモンが活発に分泌されます。ところが、セックスレスの場合、脳が「生殖活動は必要ない」という判断をして、ホルモンの量が減って、月経の量が少なくなったり、無月経になったりすることがあります。
 場合によっては、年齢に関係なく更年期障害の症状も出てきてしまいますし、腟自体の萎縮も起こります。セックスレスの期間が長いほど、「何とかしよう」と思っても照れてできないという事態になりやすいようです。小さいお子さんがいる場合は、ときどき親に預けて外でデートするなど、早めにセックスレスを解消する努力をしてみてくださいね。
月経前になると、ちょっとしたことで感情的になり、子どもに当たってしまいます

 月経の1週間前ぐらいになると、子どもを必要以上にしかったりしてしまい、自己嫌悪にかられています。
(福岡県 T・Sさん 26才)
無理せず、なるべくリラックスして。それでもダメなら、一度婦人科へ
 
  月経前にイライラしたり、頭痛がしたり、妙に眠くなったり、吹き出物ができたり…… これらは、PMS(月経前症候群)と呼ばれる症状。PMSとは、月経前になると必ずあらわれる体やメンタル面、行動面でのトラブルのこと。最近では若い女性にも増えています。PMSの原因はまだはっきりしませんが、月経前に女性ホルモンの分泌量が急激に減ることが大きいのではないかといわれています。症状の出方には個人差があって、ストレスや体調が悪いなどのほか、性格的にきちょうめんだったりすると、症状が重く出やすいようです。
 まずは、ご自分の月経周期を把握して、心の準備をするようにしましょう。その時期は、家事なども適度に手を抜いて、ご主人の休みの日に協力をお願いして、お子さんを預けて気分転換に外出するなど、息抜きをするようにしましょう。それでも改善しない場合は、一度婦人科で相談を。低用量ピルや漢方薬での治療という方法があります。
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