2006.4月号掲載
おっぱいにしこりを感じると「ドキッ」とするもの。その多くは、心配のない乳腺症などのようですが、なかには……。そんな不安に答える電話相談を実況中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
(祝日の場合、年末年始はお休み)
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
「おっぱいにしこりを発見。大丈夫でしょうか?」
相談者 Gさん(32才 山梨県 主婦歴2年)
Gさん:
月経前になるとおっぱいが痛くなるのはいつものことなのですが、 先日、右の乳房にしこりがあるのを見つけ、心配になってしまいました。
野末先生:
しこりを見つけたのは、月経前ですか?
Gさん:
はい、月経の2〜3日前でした。月経が終わって数日たった今は、しこりもほとんど感じなくなりましたが。
野末先生:
乳房に痛みを感じ、さわるとかたいしこりがあって、しかも月経前に大きくなり、月経が終わると小さくなるなら、乳腺症の可能性がありますね。
Gさん:
乳腺症って、どういう病気なんですか?
野末先生:
乳房にできる良性のしこりなので、それほど心配はありませんよ。このしこりは、エストロゲン(卵胞ホルモン)の影響を受けて変化するので、月経前になると大きくなり、月経が終わると小さくなるのです。片方の乳房にできる人もいれば、両方にできる人もいます。
また月経前に乳房に軽い痛みを感じ、大きなしこりがあるのなら、乳腺線維腺腫の可能性も。これは20〜30代の人に多い症状ですが、大豆大からうずらの卵大のしこりができ、さわると動きますが、押しても痛みは感じません。しこりの成長はある程度で止まり、基本的には心配はありません。
また授乳期の代表的なトラブルに、乳汁がたまって乳房が赤くはれてかたくなり、しこりができたり、うずくような痛みを感じる場合は乳腺炎です。熱が出たり、膿汁がたまることもあります。
Gさん:
治療することはできないのですか?
野末先生:
とくに治療は必要ありませんが、乳房のはりや痛みが強く、つらい場合は、ホルモン剤や漢方薬などで症状をやわらげることもできます。
Gさん:
でもそのままにしておくと、乳腺症から別の病気になることはありませんか? たとえば乳がんになるとか……
野末先生:
そういう心配はありません。ただし、乳腺症のしこりだと思っていても、乳がんがかくれている、という可能性はあります。しこりがあると感じたら、病院できちんと検査を受けるようにしましょう。
Gさん:
病院は婦人科へ行けばいいのでしょうか?
野末先生:
できれば乳房外来や乳腺外科のある病院がおすすめです。乳房をさわってみる触診だけではがんが発見できないこともあります。そのため専門的な設備の整った病院がいいわけです。現在、各自治体での乳がんの検査も、マンモグラフィーという乳房専用のレントゲン検査を取り入れるようになってきています。
ともかく胸にしこりがあったら、まず専門の病院で乳がんかどうか確認してみることが大切ですね。
Gさん:
わかりました。どうもありがとうございました。
 「卵巣」
 子宮の両わきにある、親指の先ほどの小さな女性器が卵巣です。女性は生まれたときからこの中に、卵のもととなる原始卵胞を100万〜200万個も持っています。やがて、体が成熟してくると、卵巣からは毎月卵が飛び出し(排卵)、月経を繰り返すようになります。卵巣はまた、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンを分泌している器官でもあります。乳房がふくらんだり、肌がうるおうといったことは、これらのホルモンの影響です。なお、卵巣は女性の体の中で、一番腫瘍ができやすい器官です。ほとんどは良性の腫瘍ですが、なかには卵巣がんという場合も。早期発見のためにも、子宮がん検診の際に「卵巣もみてください」と伝えることをすすめます。
 今月のその他の質問
あそこがかゆいので受診したら、カンジダとのこと。どうしたらいい?

 1カ月前に出産。産後すぐから精神的に不安定で、今も育児や家事などやる気が起きず母に手伝ってもらっています……
(千葉県 S・Uさん 25才)
体力が落ちるとかかりやすいので、疲れをためないよう心がけて。
 
 カンジダ腟炎は、カビの一種の菌が原因で起きる腟の炎症です。ただし、腟にはもともとすみ着いている菌がいろいろいます。これを常在菌といい、カビもそのひとつなのです。
 健康なとき、腟の中は酸性になっていて炎症が起きにくい状態です。ところが、体力が落ちてくると、腟の中の自浄作用が低下し、常在菌のカビが繁殖して、カンジダ腟炎などのトラブルを起こすわけです。妊娠中などでホルモンのバランスが崩れているとき、抗生物質を服用している場合、糖尿病にかかっている人なども、カンジダ腟炎を起こしやすくなります。
 治療は、カビを殺す薬である抗真菌剤の腟座薬や軟膏を使います。しかし、体力が落ちると、再発することが多いので、疲れをためないよう、日ごろから心がけることが大切です。
妊娠前に、手術して取っておいたほうがいい?

 卵巣に4cm大の嚢腫があると言われました。子どもはまだですが、妊娠前に、取っておいたほうがいいですか?
(大阪府 M・Yさん 29才)
ある程度以上大きくなったら取っておいたほうが安心でしょう
 
 卵巣嚢腫は、卵巣にできた良性の腫瘍ですから、すぐに手術をしなければいけないものではありません。また、ホルモンの状態で、はれたりしぼんだりするので、1回の検査で診断するのではなく、しばらく様子をみるようにします。
 ただし、一般的に6〜7cm以上の大きさになると、手術をすすめられることが多いようです。妊娠中に嚢腫の茎がねじれる茎捻転が起きると、緊急手術になるので、ある程度の大きさなら、事前に手術をするほうが安心。手術は妊娠を望む場合、嚢腫だけを取り除き、卵巣は残す方法で行われます。また妊娠前なら、おなかに2〜3cm程度の穴をあけて手術を行う腹腔鏡手術が可能です。いずれにしても、今後、嚢腫の状態を観察していく必要があります。定期検査は必ず受けましょう。
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