2006.1月号掲載
女性の3人に1人はかかっているといわれる子宮内膜症。今月のテーマは実は身近な子宮のトラブルである、子宮内膜症の治療方法についての電話相談を実況中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
「子宮内膜症が再発。治療法には、どんなものがありますか?」
相談者 Dさん(38才 群馬県 主婦歴10年)
Dfさん:
先日、ママ友だちと避妊の話をしていて、コンドームも失敗することがあるらしい、と聞いたのですが、 ホントですか? うちはコンドームを使っていますが、避妊できないこともあるのでしょうか……?
野末先生:
子宮内膜症は、子宮内膜と同じような組織が、本来の場所である子宮内膜以外のところで増殖する病気。子宮内膜は月経中にふえる女性ホルモン、エストロゲンの影響で発育します。つまり子宮と卵巣をとる根治手術を行わない限り、月経のある間はどうしても再発の可能性が残る病気なのです。ちなみにチョコレートのう胞は、卵巣内にできる子宮内膜症のことで、よく発症する場所です。
Dさん:
治療方法なんですが、低用量ピルが効くと聞いたので、試してみようと思うのですが、副作用が気になります。
野末先生:
確かに子宮内膜症の治療に低用量ピルを使うことはあります。ピルを使って排卵を抑えれば、子宮内膜の増殖を抑えられます。月経量 が減るため、子宮内膜は増殖しませんから、効果のある方法です。医師がきちんと処方した低用量 のピルであれば、大きな副作用は考えにくいもの。ただし種類によってあう、あわないがあるので、ピルについて知識の深い女性外来などで処方してもらって。またタバコを吸う人や血栓症がある人は、ピルが使えません。
Dさん:
父が脳梗塞で倒れたことがありますが、関係ある?
野末先生:
血栓症というのは、血のかたまりができて血管が詰まってしまう病気です。脳梗塞も脳の血管に血栓ができて起こる病気ですから、そういうことなら、念のため、あなたもピルの使用はやめておいたほうがいいですね。
Dさん:
ほかに、どんな治療法がありますか?
野末先生:
現在、もっともよく行われている治療法は、ホルモン剤で一定期間月経を止め、一時的に閉経状態にする方法です。閉経状態にすれば、排卵も月経も来ませんから、子宮内膜を萎縮させることができるというわけです。ただし、更年期障害のような副作用が出る場合もあり、長くつづけることはできません。あなたの場合は、漢方薬などを試してみるのもおすすめですね。
Dさん:
病院では、とりあえず様子をみましょうといわれ、鎮痛剤を処方されたのですが……
野末先生:
そうですね。軽度ならば、鎮痛剤や漢方薬などで様子をみることもあります。漢方薬で月経痛が軽くなることもありますから、主治医とよく相談して、あなたにあった治療方法を探してみましょう。
Dさん:
わかりました。どうもありがとうございました。
野末先生:
お大事になさってくださいね。
 「チョコレートのう胞」
 子宮内膜症の一種で卵巣にできます。のう胞の中にたまった血液が、まるでチョコレートのようなことから「チョコレートのう胞」と呼ばれています。月経のたびにここでも出血を繰り返すため、のう胞は徐々に大きくなります。また卵巣の周囲にも病気が進むことが多く、周囲の臓器と癒着し、癒着が進むにつれ月経痛もひどくなります。卵管や卵巣の癒着のために卵の通 り道がふさがり、不妊の原因になる可能性も。さらに、のう胞が大きくなって破れると、激しい痛みとショック状態に襲われます。このようなことから、ホルモン治療など薬物療法や手術療法が必要になる場合があります。
 今月のその他の質問
生理の量が減ってきたのは、不妊症と関係ある……?

 半年前ぐらいから、生理の量 が徐々に減ってきました。まだ、子どもがいないので不妊症ではないかと心配です。(千葉県/R・Oさん 30才)
無排卵月経の可能性も。
基礎体温をつけ、 それを持って一度婦人科へ

 
 月経の量には個人差がありますが、半年前から徐々に減ってきたということであれば、生理は一応きているのに、排卵が起こっていない無排卵月経状態になっている可能性も。これはストレスなどによるホルモンバランスの乱れからくる、卵巣の機能不全です。
 まず自分の体の状態が、正常なのかチェックするために、基礎体温をつけてみて。正常な場合は、基礎体温が排卵までは、低温、その後高温になりますが、排卵がない場合は、ずっと低温の状態になります。
 排卵がなければ、当然ですが妊娠はしないので、お子さんがほしい場合は、排卵を促すような治療が必要です。妊娠を望んでいるのに、その兆候がみられない場合は、基礎体温表を持って一度婦人科を受診することをおすすめします。
 また、そのほか、甲状腺の病気でも月経の量が減る場合があります。
ピルを飲みだしたら、ニキビが治ったのですが、このまま飲みつづけても大丈夫?

 月経前になるといつもニキビに悩まされていたのですが、ピルを飲みだしたら消えました。ピルをつづけて飲んでいてもいいのでしょうか? (北海道/A・Wさん 26才)
血栓症などに問題なければOK
 
 ニキビは皮脂が毛穴に詰まって、炎症が起きてできるもの。皮脂の分泌が活発な思春期によく見られますが、成人してからも、月経の前やストレスがあったときなど、顔や背中などにニキビのできる女性はいます。
 このような人は、ホルモンの分泌が影響してニキビができやすいわけです。ピルがニキビに効いたということは、排卵を抑え、ホルモン分泌が抑制されたため、効果 があったのだと思います。
 ただしピルは避妊薬ですから、妊娠を望んでいる場合は使うことができません。避妊を考えていて、肝臓の機能や血栓症などに問題ない場合なら、連用しても問題はありません。ただし定期検診は、きちんと受ける必要があります。ニキビの炎症がひどいような場合は、皮膚科を受診してください。
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