2005.12月号掲載
避妊していたのに、赤ちゃんができた、という人は多いもの。うれしい誤算ですが、なんで避妊していたのに? という疑問も。
今回は正しい避妊方法についての電話相談を実況中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
 
「失敗しない避妊法は? コンドームじゃ、だめ?」
相談者 Cさん(27才 静岡県 主婦歴3年)
Cさん:
先日、ママ友だちと避妊の話をしていて、コンドームも失敗することがあるらしい、と聞いたのですが、 ホントですか? うちはコンドームを使っていますが、避妊できないこともあるのでしょうか……?
野末先生:
コンドームは、安価で手に入れやすいし、日本でいちばん普及している避妊法ですね。
しかし、正しい使い方をしないと、確実に避妊はできないこともあるので、気をつけてください。たとえば、よくセックスの途中から装着する人がいるようですが、その前から精子は出ていることが多いので、腟に入れる最初からつけていないと避妊したことにはなりません。また、終わったあとも、ペニスが小さくなる前に腟から抜かないと、コンドームの中の精液が、小さくなったペニスとのすき間からこぼれてしまうことに。腟から出すときも、精液がもれないよう、根元を押さえて抜くようにすれば確実ですね。
Cさん:
コンドームだけでも、だいじょうぶですか?
野末先生:
正しい使い方をすれば、避妊効果は高いですよ。
それに、コンドームはセックスでうつる病気を防ぐのに、とても有効な方法です。エイズの予防でも、コンドームが注目されましたよね。最近は、若い女性を中心にクラミジアなどの性感染症が急増しているという報告もあるので、病気予防も考えた避妊法としては、コンドームがおすすめですね。
しかし、あなたはご結婚されているし、信頼できる決まったパートナーとのセックスであれば、コンドームよりも低用量ピルのほうが確実に避妊できますよ。
Cさん:
ピルのことは、あまりよく知らないし、ちょっと怖い気がするのですが……
野末先生:
そんなことはありませんよ。欧米での避妊はピルが主流なのに、日本では、まだまだピルについての情報がきちんと行きわたっていないため、ちょっと抵抗がある、という人が多いのです。
日本でも、数年前に低用量ピルが認可されました。低用量ピルは副作用が少ないピルで、避妊効果はほぼ100%。避妊だけを考えれば、いちばんいい方法です。
ただし、毎日服用しなければいけないし、喫煙者は血栓症を引き起こすことがあり、ピルを使うならタバコはやめるなどの制約があります。医師とよく相談して使うことが大切です。
また、ピルは薬局などで市販されていないので、医師の処方が必要です。その点も、めんどうかもしれませんね。でも、定期的に婦人科を受診することになるので、体にとってはいいことと言えるでしょう。
Cさん:
わかりました。どうも、ありがとうございました。
 「腹腔鏡手術」
 腹腔鏡は、内視鏡(ファイバースコープ)の一種で、おなかの中の様子をみるもの。検査や手術で使います。麻酔後、おなかに小さな穴を開けて、レンズのついた内視鏡を挿入します。腹腔内の様子は、カメラが映し出すモニターを見ながら確認できるので、中を詳しく検査することが可能です。このとき、手術器具を挿入して、癒着をはがしたり、病巣を切除、あるいはレーザーで焼くといった治療も行うことができます。子宮内膜症でよく行われている検査・手術法ですが、子宮筋腫でも用いられるようになってきています。子宮筋腫の場合は、腹腔鏡で見ながら、腟から筋腫や子宮を取り出すこともあります。ただし、高度な技術と十分なスタッフが必要とされる治療法なので、実施しているところは限られています。
 今月のその他の質問
28日だった月経周期が最近、22日に……?

 これまで、ほぼ28日だった月経周期が短くなって22日くらいになってきました。これはいったい、どういうこと? (福島県/S・Aさん 38才)
早めの更年期の可能性も。
基礎体温をつけてみて、おかしければ婦人科へ。

 
 年齢的に早いと思われるかもしれませんが、そろそろ更年期に向かい、体が準備を始めている可能性があります。
 更年期は、閉経をはさんだ前後数年ですから、一般的には40代半ばから50代半ば。あらわれ方に個人差はありますが、更年期に入ると、よくあるパターンとして、順調だった月経周期が短くなり、量も徐々に少なくなっていきます。しばらくそれが続いたあと、こんどは長くなっていき、閉経を迎えるというわけです。
 早めの更年期かどうかは、基礎体温をつければわかります。高温期と低温期の周期がきれいに描かれていれば問題ありませんが、低温期がずっと続く場合などは、ほっておくと、早めに更年期症状があらわれたり、骨粗しょう症などの心配も。そのようなときは、ぜひ婦人科を受診しましょう。
UAEをすすめられたけど、これって、どういうもの?

 子宮筋腫で手術をすすめられました。UAEという新しい手術方法も可能と聞いたけれど、どういうもの?
(神奈川県/E・Oさん 35才)
子宮筋腫に栄養が行かないよう、人工的に動脈をつまらせる治療法です。
 
 UAE(子宮動脈塞栓術)とは、血管造影装置を利用して行う治療法。以前から、いろいろな病気に対して行われてきました。血管造影装置は、動脈内に通したカテーテルに造影剤を流してX線検査を行うときに使います。
 これを利用し、子宮筋腫のUAEでは、筋腫を育てている子宮動脈までカテーテルを入れて、そこに血管を詰まらせるような物質を注入します。その結果、栄養が届かなくなった筋腫は、小さくしぼんでしまうというわけです。
 手術の傷あとは、カテーテルを入れるための切開によるもので、太ももの根元に数ミリ程度。入院期間も1〜3日ぐらいと、短くてすみます。
 UAEは子宮筋腫による症状をやわらげる新しい治療法です。ただし残念なことに、まだ健康保険の適用外。主治医によく説明を聞きましょう。
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