2005.11月号掲載
成人女性の5人に1人はかかっているという子宮筋腫。 以前は30代〜40代に多い病気でしたが、 最近は初潮年齢の低年齢化に伴い、20代にも増えています。
今月はそんな子宮筋腫についての電話相談をライブ中継!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。

相談日は毎月 第1水曜日10時〜13時!
女性のからのだの悩みについて、年齢を問わず野末先生がやさしくお答えします。左の番号で相談を受け付けますので、悩みのある人はご利用下さい。ただし、携帯電話、固定電話子機からの通話は御遠慮願います。
※婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、相談日は電話がかかりにくいことがありますので、ご了承ください。
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「子宮筋腫、手術をしなければならないのは、どんなとき?」
相談者 Bさん(35才 千葉県 主婦歴6年)
Bさん:
子宮ガンの検診で、ガンのほうは心配なかったのですが、子宮筋腫が見つかって……
先生は、様子をみましょう、としかいわないのですが、手術をしなくても大丈夫なんですか?
野末先生:
子宮ガンの検診では、ガンだけでなく、ほかのトラブルも見つかる場合もあるので、きちんと受けておくことが大切ですね。今回見つかった子宮筋腫は、子宮にできる「こぶ」のようなもの。ガンのような悪性のできものとは違い良性のものなので、手術をしなくても命にかかわることはありません。手術をするかどうかの判断は、本人が生活するのに支障をきたすほどつらい症状があるかどうかで決まります。生活に支障があるときに手術を考えるというわけですね。
Bさん:
わたしの場合は、いまのところ特に自覚症状はないのですが、これから、筋腫が大きくなることもあるってことですか?
野末先生:
ありますね。筋腫が育つ原因は、エストロゲンという女性ホルモンが関係していると考えられています。月経がある間は、エストロゲンが活発に分泌されているので、筋腫も大きくなる可能性があります。逆に閉経を迎え、エストロゲンが減ると、筋腫は自然に小さくなるもの。でもあなたの年齢では、閉経はまだまだ先のお話ですから、今後大きくなることを考えておいてください。
Bさん:
大きくなると、どんな症状が出てくるのでしょうか?
野末先生:
筋腫が大きくなると、膀胱や腸などまわりの器官を圧迫して、トイレが近くなる、便秘や痔、おなかが張る、腰痛などの症状が出てきます。また月経痛や、月経時の出血量が増えることから、貧血になる場合も。このような症状に悩まされるようになったら、無理してがまんせず、手術も考えて相談したほうがいいでしょう。それまでは、ホルモン剤や漢方薬などで、ある程度筋腫の成長速度を遅くできます。
Bさん:
わかりました。あと、筋腫があると、子宮ガンになりやすいと聞いたのですが、そう聞くと不安なのですが……。
野末先生:
そうですね。筋腫があると、子宮体ガンになる率は、やや高くなるようです。しかし、子宮ガンは早期発見できれば、治る率が格段に高くなります。そのためにも、定期検診は必ず受けるようにしてください。
Bさん:
はい、わかりました。ありがとうございました。
野末先生:
お大事になさってくださいね。
 「月経とエストロゲン・プロゲステロン」
 毎月の月経は、卵巣から周期的に分泌される、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きで起きています。エストロゲンは子宮の内膜を増殖させる役割を持っています。内膜が十分に増殖し、エストロゲンの量がピークに達すると、下垂体から出るホルモンにより今度は排卵が起き、卵巣から卵が飛び出します。排卵後は、子宮内膜を柔らかくし、受精卵が着床しやすいように作用するプロゲステロンがどんどん分泌されます。その後受精卵が着床しないと、2つのホルモンは急に減り、同時に子宮内膜もはがれ出血します。これが月経です。
 今月のその他の質問
生理後ときどき出血が。
何か悪い病気では?

 生理が終わって数日してから、ときどき出血することが…… 何か悪い病気?
どんな場合、出血するの? (福岡県/T・Uさん 31才)
子宮ガンなどの病気か、
ホルモンバランスの乱れでは。一度ぜひ受診を。

 
 月経ではないのに、性器から出血することを不正出血といいます。その原因は、大きく2種類に分けられます。ひとつは女性器の病気によるもの。なかでも一番心配な病気が子宮ガンです。不正出血は子宮ガンの大きな兆候のひとつですが、子宮筋腫や子宮頸管ポリープ、子宮腟部びらんなど、他の病気でも起こりえます。不正出血のほか、悪臭のあるおりものや、下腹部痛などの症状がある場合は、要注意です。
 もうひとつは、ホルモンのバランスがくずれて起きる場合です。ホルモン分泌が乱れやすいのは思春期や更年期ですが、20代や30代でも、精神的なストレスからホルモンバランスがくずれ、不正出血があることも珍しくありません。こうした場合は、なるべく早く一度、婦人科を受診することをすすめます。
基礎体温をつけてみたら、 高温期が短いのですが?

  結婚後1年。子どもが欲しいので、基礎体温表をつけてみたら、高温期が短いことが判明。これって、異常?
(静岡県/Y・Uさん 25才)
妊娠しにくい可能性も。一度、きちんと検査を。
 
 女性の体の体温は、月経が始まってから2週間程度低温期が続き、その後ガクンと下がって、今度は月経が始まるまでの約2週間高温期が続きます。このようなサイクルが一般的な周期です。体温の変化が起きる原因は、女性ホルモンの働きによるもので、低温期では、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が盛んになり、高温期になると、体温を上げる働きのあるプロゲステロン(黄体ホルモン)が活発に分泌されます。
 個人差はあるものですが、高温期が極端に短いということは、プロゲステロンの分泌が悪い可能性があります。この場合、不妊の原因になることもあります。一度きちんと病院でホルモン値を調べる検査を受けてみて、妊娠の問題はないか、他の病気の可能性はないか、診てもらいましょう。
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