 |
 |
Aさん:
あの〜、友人が乳ガンになりました。私と同じでまだ30代。ちょっと早くてびっくり。私も心配なのですが…… |
 |
 |
野末先生:
なるほど。たしかに乳ガン患者数は20代では少ないですが、30代も半ばを過ぎるとかなり増えはじめますね。40代になると急増し、日本では現在この年代が最も多いのです。その次が50代60代で、3位がなんと30代。ですから、30代はまだ早い、ガンを気にするなんて先のこと、と思っていたら大間違い。他のガンはたいてい、高齢になるにつれ患者数が増えていきますが乳ガンは40代がピーク。その前の30代後半から、ぜひ検診を受けるようにしてください。乳ガンは、早期発見できれば、90%以上は治るんですからね。 |
 |
 |
Aさん:
そうなんですか。でも、これまで、乳ガン検診を受けたことがないんですが、検診では、どんなことをやるんですか? |
 |
 |
野末先生:
最近では、乳房を外から見て、異常がないかどうかをチェックする視診、さわって調べる触診のほか、若い人では超音波の検査、40才になるとマンモグラフィという検査を行います。これは、乳房専用のX線撮影装置で、視診や触診ではわからないような早期のガンを発見することがあります。そのため、各自治体の乳ガン検診でも、40代になるとマンモグラフィ検査を取り入れています。また、乳ガンは、自分で見つけることのできるガンですから、自己チェックは必ず行ってくださいね。 |
 |
 |
Aさん:
え、自分で、調べてわかるんですか? |
 |
 |
野末先生:
はい。じつは乳ガンの患者さんのうち、自分で異常に気づいて受診したという人は8割近くいるんです。 |
 |
 |
Aさん: え、自分で、調べてわかるんですか? |
 |
 |
野末先生: はい。じつは乳ガンの患者さんのうち、自分で異常に気づいて受診したという人は8割近くいるんです。 |
 |
 |
Aさん:
どんなふうに気がつくんでしょうか? |
 |
 |
野末先生:
たとえば、おっぱいにしこりがある、引っぱられるような感じがする、なんだかゴロゴロした感じ、など違和感から病院に行ってみたら乳房の腫瘍だったという人が、少なくないのです。そのうち乳ガンは1割くらいです。自己チェックは、生理のある人なら、生理が終わってすぐの日(生理開始後5〜7日ごろ)に行うと、おっぱいが張ったり痛くなったりせず、やりやすいでしょう。閉経後の人は毎月1回、日にちを決めて行います。毎日のシャワーや入浴の際、石けんをつけた手でチェックしても。おっぱいだけでなく、上は鎖骨から下は肋骨にふれるところまで、内側は胸骨から外側はわきの下まで、くまなくさわってみることが大切。自己チェックは20代から習慣づけるようにしたいものなんです。 |
 |
 |
Aさん:
わかりました、やってみます。あと、気をつけることって、何かありますか?
食生活とか? |
 |
 |
野末先生: 乳ガンの予防はむずかしいですが日本に乳ガンが増えてきた背景には、閉経後の肥満や欧米型の食生活になってきたことも関係しているようです。その意味では、肉よりも魚をメインにし、大豆製品や野菜や海藻などをたっぷりとる和食を基本にした食生活がおすすめです。乳ガンだけでなく、他のガン予防にもなりますし、生活習慣病予防にも効果が期待できますね。 |
 |
 |
Aさん:
ありがとうございました。私も検診を受けてみようと思います。 |
 |
 |
野末先生:
はい、それではごきげんよう。 |
 |