おんなのからだクリニック
2005.9月掲載 ↑TOP
夏前、女性共通の悩みはダイエット。
今回は、無理なダイエットが引き起こす問題について、野末先生がお話してくれます。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●産後の月経不順
産後1年で月経が再開したのですが、周期が不順で
心配です。病院に行ったほうがいいでしょうか?
  3人目を出産してから、1年数カ月たちます。月経再開は産後1年のころでした。しかし、再開後周期が不順で、2回しか来ません。以前から月経不順だったのですが、一度病院に行ったほうがいいでしょうか? 子どもは、もうしばらくはいいと思っています。(茨城県/H・Fさん 33才)
授乳中はプロラクチンの影響もあり、産後しばらくは
月経が落ち着かなくても心配ありません。
   お産をさかいに、妊娠中と産後では、ホルモン分泌が大きく変化します。そのため、さまざまな影響が心身にあらわれてきますが、月経の再開後もしばらく落ち着かないでしょう。
 特に授乳中は、プロラクチンというホルモンの影響をまぬがれません。プロラクチンは、お乳の分泌をうながすと同時に、排卵を抑制する働きも持っているホルモンです。そのため、お産のあと授乳をしている間は、無月経になることが多いのです。
 排卵が抑制されている間は、卵巣の機能もストップしていますから、この状態があまり長く続くと、更年期のような症状を示す人も出てきます。ほてりやのぼせ、発汗、動悸やめまい、イライラなどの症状が起きることもあるのですが、育児ストレスによるものと見えなくもなく、気づかないまま過ぎる人も少なくありません。授乳の回数が減ると、卵巣は機能を回復し、排卵を起こすようになります。
  しかし、しばらくは月経不順が続いたり、月経が来ても無排卵月経だったりと落ち着かないもの。このような状態が半年くらい見られてもおかしくはありません。あなたの場合、以前から月経不順とのことですが、3人も出産できたのですから、特に問題はないはず。もう少し、様子を見てみて。ただ、基礎体温はつけておくことをおすすめします。つけてみると、月経があっても無排卵だったとか、間隔はあいていても高温期と低温期の二相性が描かれているなど、確認することができるでしょう。婦人科を受診する場合も、基礎体温表を持参すれば参考になります。
また、避妊を考えているというのなら、低用量ピルを使うのもおすすめ。ピルを飲んでいれば、月経周期をコントロールすることができ、月経不順も解消されるでしょう。ただし、ピルは市販されていないので、婦人科で処方してもらうことになります。
●ヘルペス
数年前に治療したヘルペスが再発。繰り返し出るの?
  数年前に外陰部にヘルペスができました。ちゃんと治療したのに、今度は口のところに再発。一度かかると繰り返す? (大阪府/H・Sさん 29才)
一度かかると、抵抗力の落ちたときなどに再発。
   ヘルペスはウイルスに感染して起きる病気です。ヘルペスウイルスにはT型とU型があり、外陰部などにできるヘルペスはU型、口や目の角膜などはT型が原因といわれています。ヘルペスはセックスによってうつることが多い病気ですが、最近は性器にできたヘルペスがT型だったり、U型が口のまわりに出るというようなこともみられます。
 残念ながら、ヘルペスは一度かかると、治療をしてもウイルスを完全に殺すということはできず、疲れがたまったり、かぜを引くなど、体調をくずしたとき、繰り返し出てきます。
 以前に出たものなら、とくに治療をしなくても数日から10日程度で自然に治るでしょう。しかし、この後も再発する可能性はありますから、疲れをためず、体の抵抗力をつけるよう、心がけることが大切です。
●膀胱脱
膀胱が下がって出てきたのは、筋腫の手術の影響?
   最近、膣に違和感があり、受診したら膀胱が下がって出てきているとのこと。数年前に受けた子宮筋腫の手術と関係ある?   (埼玉県/A・Oさん 44才)
出産や子宮の手術で、膀胱を支える骨盤底筋が弱ることも。
   膀胱脱とは、膀胱が下がってきて膣から出てきてしまう状態です。原因は、骨盤底筋がゆるんできたため。骨盤の中には膀胱と尿道、子宮と膣、直腸と肛門があり、それらを下から支えているのが骨盤底筋群です。骨盤底は筋肉などで成り立っていますから、その筋肉が衰えたり、何らかの理由でダメージを受けると、支える力が落ち、中の臓器が下がってきてしまうのです。骨盤底筋が弱ると起きやすいのが尿もれです。また、子宮や膀胱、直腸が下がってきて、一部が膣から出てくるようになります。このような性器脱などになりやすいのは、大きな赤ちゃんを産んだ人や、お産がかんし分娩だった人、何人も産んだ人などのほか、子宮筋腫の手術を受けた人なども。 膀胱脱や子宮脱も手術をすれば治りますが、若いうちから骨盤底筋を鍛える体操を行うことが予防につながります。
 
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