おんなのからだクリニック
2005.7月掲載 ↑TOP
講演や学会発表と忙しい毎日を送っている野末先生。
今回は「低用量ピル」が女性の体にとっていかに役立つか、というお話です。
この機会にぜひトライしてみては?
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●子宮ガン検診
20才から検診を受けるようになったようですが、
若くても、子宮ガンになるのですか?
   先日、市の広報誌に、今年度から子宮ガン検診の対象年齢を20才に引き下げることになった、と出ていました。まだ若いので子宮ガンにはならないと思っていたのですが、もう検診を受けたほうがいいのですか? 検診では、どんなことをするのか、不安です。(東京都/O・Tさん 25才)
セックスの経験があれば、10代でも子宮頸ガンになる可能性が。
若いうちから検診で早期発見を。
   子宮ガンは大きく分けて、子宮の入り口にできる子宮頸ガンと、子宮の奥の方にできる子宮体ガンとがあります。今年から、東京都などが検診対象を20才に引き下げたのは、子宮頸ガンの検診です。   検診の年齢引き下げの背景には、子宮頸ガンの原因と関係があると思われます。子宮頸ガンが起きるのは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というセックスで移るウイルスが関係しています。つまり、20代だろうが10代だろうが、セックス経験があればHPVに感染し子宮頸ガンになる可能性があるということです。   とくに最近、若い人にクラミジアなどの性感染症に感染する人が増えてきていることも、今回の20才からの検診に拍車をかけたと推測します。セックスで移る病気を性感染症といいますが、子宮頸ガンの原因であるHPVも、セックスによって子宮頸部に感染し、その部分の細胞をガン化させてしまうのです。当然、 若い女性でも、セックス回数が多い、複数の相手とのセックス経験がある、妊娠や出産の回数が多い人は、子宮頸ガンにかかりやすいことになります。ですから、10代でもセックス経験のある人は、ぜひ検診を受けて。検診で、HPVは陰性でも、ほかの性感染症が見つかる可能性もあります。そして何より、子宮頸ガンは 現在、早期発見すれば、ほぼ100%の治癒率を示しているからです。検診ではまず、子宮頸部の細胞や膣内の分泌物をとります。細胞をこすりとる瞬間、ちょっとチクッとすることもありますが、痛みというほどではありません。検診の際は、ふだんのままの膣内をみたいので、家で膣洗浄などしていかないでください。 とった細胞を顕微鏡で調べ、どのような状態か診断することを細胞診といいます。細胞診は5段階のクラス分けがされて、どのクラスか本人に通知します。クラスT、Uはしい検査を受けることになります。なお、これは、ガンの進行期の分類とは違います。勘違いしないでくださいね。
●PMS(月経前症候群)
先月は寝込んでしまうほどに。何か解消法は?
   月経の3日前頃から、決まって下腹痛や頭痛が起こり、先月は寝込んでしまうほど…。何か良い解消法はないですか?(静岡県/W・Oさん 25才)
薬による治療のほか、体操や入浴なども効果的。
   月経が始まる1週間から2〜3日前になると、決まったように下腹部痛や腰痛、頭痛などに悩まされ、月経が始まれば、なおってしまうことをPMS(月経前症候群)といいます。あらわれる症状はさまざまで、乳房の痛み、肩や首のこり、手足や顔のむくみなどのほか、イライラやうつ状態、 やる気がなくなるなど精神的に症状の出る人もいます。寝込むほどつらい場合は、無理せずに婦人科を受診しましょう。治療には、鎮痛剤や精神安定剤など症状に応じた薬を処方するほか、避妊をしている人なら、排卵を抑えて症状をやわらげる低用量ピルも効果があります。漢方薬にもPMSの症状に効き目のあるものがあります。 また、下半身の血行をよくする体操やヨガなどにトライしたり、入浴や下半身浴でリラックスに努めるなど、日常生活でも工夫してみましょう。
●過敏性腸症候群
朝、出勤前になるとトイレに。ストレスの影響?
   朝、会社に行こうとすると、おなかが痛くなりトイレに駆け込むように。会社での人間関係に悩んでいるのですが、そのせい? (埼玉県/A・Kさん 28才)
自律神経が乱れると下痢や便秘になることも。
   ストレスが自律神経のバランスをくずすと、体のあちこちに変調があらわれます。とくに腸は自律神経の影響を受けやすいところで、ストレスから、下痢を繰り返したり、便秘や下痢を交互に起こす場合、過敏性腸症候群の可能性が高くなります。   過敏性腸症候群は、腹痛や下痢、便秘をともなう腸の病気ですが、女性は自律神経の乱れから発症しやすいようです。食後、とくに朝食後に症状が出ることが多く、朝の出勤途中、何度もトイレに駆け込むという人も少なくありません。   受診先は心療内科がおすすめです。カウンセリングを受け、自律訓練法などのストレスをコントロールする方法を指導してもらうとともに、必要に応じて整腸剤や精神安定剤なども処方されます。規則正しい食生活や適度な運動など日常生活の見直しも大切です。
 
↑TOP
このホームページのコンテンツおよび画像の無断転載を禁じます。
(C)Copyright 2005, SHUFUNOTOMO Co.Ltd. All rights reserved.