おんなのからだクリニック
2005.6月掲載 ↑TOP
最近よく耳にする、がんの最新検査方法「PET」。皆さんご存知でしょうか?
「新しもの好き」とおっしゃる野末先生はすでに検査を体験済み。
今回はそのときの体験と「PET」についてのお話です。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
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TEL 03-3295-0707
●子宮内膜症
先月の定期検診で、腫瘍マーカーの数値が上がっていました。
手術をすべきということですか?
   左の卵巣に内膜症があるとわかり、2年前からホルモン剤の治療を受けていました。しかし、めまいなどの副作用がつらく、しばらく治療を休んでいたら、先月の検診で、腫瘍マーカーの数値が高くなったといわれました。手術をしたほうがいいとのでしょうか。気になります。(埼玉県/K・Iさん 38才)
治療を休んだ影響で数値が高くなった可能性も。
1カ月間薬を使ってみて数値の変化をみてみては。
   子宮の内側をおおっている子宮内膜は、月経周期に合わせ、増殖してはがれ落ち、また増殖するということを繰り返しています。ところが、この子宮内膜が、本来のあるべき子宮以外の卵管や卵巣、筋層内で増殖する場合を腺筋症といいます。
 発症する場所は、卵巣や卵管、子宮筋層内などさまざまですが、問題はこうした部位でも、月経周期に応じて子宮内膜が増殖を繰り返すということ。しかも子宮内ではないため、はがれ落ちた内膜は月経血として体外に出ることはできず体の内にたまってしまうのです。卵巣にできた内膜症なら、毎月たまっていく血液はのう腫となり、痛みや不快感などのほか不妊の原因になることもあります。
 治療は薬物治療と手術がありますが、あなたが受けていた治療は、ホルモン剤を使って一時的に閉経状態を作るという方法でしょう。内膜症のつらい症状は、月経により引き起こされるので、これをストップさせることで、症状の緩和をはかる治療法です。ただ、骨の密度低下や更年期症状が出てくる場合もあります。そこで、治療は4〜6カ月をワンクールとし、しばらく休んで、必要であればもう1回と休みながら行います。副作用がつらければ、ピルを使い排卵を止め、月経を減らす方法や、漢方薬を使う場合もあるので主治医に相談してみて。
 手術も、最近は、開腹しないですむ腹腔鏡手術が主流ですが、整った設備と技術のある施設で受ける必要があります。
 腫瘍マーカーは、卵巣がんの診断にも用いますし、内膜症のモニターとしてもよく行います。数値が上がったそうですが、治療を休んでいたことが影響したとも考えられます。万が一、卵巣がんの場合は、内膜症の薬を使っても下がりませんが、内膜症であれば、薬を使っていると数値は下がってきます。1カ月間でもホルモン剤の治療を試し、もう一度測ってみては。手術は、その結果をみてから検討しても遅くはないでしょう。
●子宮筋腫
最近、筋腫があると判明。
子どもができなかったのは筋腫のせいですか? 手術したほうがいい?
   最近、子宮筋腫があると判明。結婚後3年、子どもができなかったのは筋腫のせい? 手術をしたほうがいいですか?(茨城県/M・Sさん 33才)
子宮の内側に向かって育つタイプの筋腫なら、
手術したほうが、妊娠の可能性は高まるでしょう。
   子宮筋腫は、子宮にできる良性のコブです。良性なので、すぐに取らなければいけないものではありませんが、できる場所と大きさにより、妊娠に影響する場合があります。
 子宮筋腫の種類は、子宮の内側にできる粘膜下筋腫、子宮の筋層内にできる筋層内筋腫、子宮の外側にコブのように飛び出すしょう膜下筋腫。このうち、粘膜下筋腫の場合、子宮の内側に向かって育つため、受精卵が着床しにくいうえ、着床しても流産しやすい傾向がみられます。
 筋腫がこの粘膜下筋腫なら、子宮内視鏡手術で筋腫を取ったほうが、妊娠しやすくなるはずです。妊娠を望む場合は、子宮は残し筋腫の核だけを取る手術方法になりますし、条件によっては腹腔鏡手術も可能。病院で相談してみることをおすすめします。
●術後の温泉
手術の傷跡がまだ赤いのですが、温泉に行っても
いいですか? ふやけて破れたりしない?
   3カ月前に卵巣のう腫の手術を。傷口はまだ薄い皮膚が赤いのですが、温泉に行ってもいい? ふやけて傷口が破れたりしない?(埼玉県/A・Uさん 28才)
化膿などしていなければ、行ってもだいじょうぶ。
でも、傷口は手でそっと洗いましょう。
   傷あとが化膿していたりしなければ、温泉に行っても大丈夫でしょう。体質によっては、傷のなおりが悪い人もいますが、術後の検診で入浴の許可が出ていれば、とくに心配することはありません。
 また、3カ月前に受けた手術なら、まだ傷口が赤いのは当たり前。そうすぐに薄くなるものではありません。色が薄くなっていくのは、年単位で考えたほうがいいでしょう。
 なお、温泉に長時間入ったからといって、皮膚がふやけて、傷口が破れるようなことはありません。ただし、入浴の際は、傷口をタオルなどでゴシゴシ洗うのは避けて下さい。そっと手で洗うのがいいでしょう。
 手術で疲れた心とからだを、ゆっくり温泉で休ませてあげてくださいね。
 
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