おんなのからだクリニック
2005.4月掲載 ↑TOP
乳がんの早期発見、早期治療の重要性を訴える「ピンクリボン運動」。その運動母体であるNPO法人「乳房健康研究会」が開催するイベント「第4回ミニウォーク&ランフォーブレストケア」が3月26日「国営昭和記念公園」(東京都立川市・昭島市)にて開催されます。
野末先生も実行委員になっているので、興味ある方はぜひ!
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●子宮体ガン
30代なら、まだ体ガン検査は受けなくていいの? また検査したほうがいいのはどういう場合?
   先日、生理でもないのに出血したので受診したら、「念のため子宮体ガン検査も」と言われました。そこではじめて、これまで受けていた子宮ガン検査は子宮頚ガンの検査だったと知りました。30代でも「体ガン検査」を受けたほうがいい場合って、どんな場合なのでしょう?(山梨県/S・Kさん 34才)
不正出血があったら、まずは受診。ホルモンバランスの乱れやすい人は基礎体温を付けてチェックを。
   子宮ガンは、大きく分けて2種類。子宮の入り口に当たる子宮頚部にできるのが子宮頚ガン、子宮の体部の内側、子宮内膜にできるガンが子宮体ガンです。
 子宮頚ガンは、若い年代にもできやすいガンで、性生活がある人なら誰にでも起きる可能性があります。妊娠時にはほとんどの病院で検査を行いますし、30才を過ぎると自治体からすすめられます。
 一方、子宮体ガンは50才代の閉経直後にできやすいガン。そのため、20代や30代の人には、あまり検査が行われていません。しかし最近30代でも子宮体ガンになる人が、数は少ないのですが増えています。ホルモンバランスの乱れが原因で月経不順になる人は、若くてもかかりやすい傾向が。また、高血圧や肥満、糖尿病体質の人は卵巣の働きにトラブルが起きやすく、子宮体ガンになりやすいといわれています。
 子宮体ガンの一番のサインは不正出血。検診以外で体ガンとわかった人のほとんどが不正出血が気になって受診したケース。S・Kさんも不正出血をみて病院に行かれたようですが、いつもと違う出血があったときは、受診しておくと安心ですね。体ガンの自覚症状は、出血のほか、おりものが増えることもあります。
 実際には出血があっても、ほとんどがホルモンバランスの乱れによるものか、腟炎などの炎症、子宮腟部びらんなどが原因なので心配しすぎないで。
 また不正出血が何か病気の影響によるものかどうかを知る参考データに、基礎体温表があります。高温期と低温期の区別がはっきりしなかったり、低温期がダラダラ続く場合は、ホルモンのバランスが乱れている可能性が。高温期と低温期がはっきり二相に描かれているのに不正出血がある場合は、ホルモン失調以外の病気の疑いが。基礎体温表は、婦人科を受診する際に持っていくと、参考データになります。自分の体の状態を知るため、基礎体温を付けることをぜひ習慣にしてください。
●毛深い
体の毛が多くて濃いのですが…、これって多毛症?
   手足だけでなく、お尻やおなか、背中のほうまで毛が多く、濃いのが気になります。多毛症でしょうか?
(愛知県/A・Uさん 26才)
毛深いのは、遺伝など体質の差が多いです。
   多毛症は、ホルモンの分泌異常で起きる病気です。女性でも男性ホルモンが多く分泌されることが原因で、毛深くなる症状がでます。そのほか、声が太くて低くなる、ニキビが多くなる、月経不順や女性性器の変形といった症状がみられることもあります。また副腎や卵巣、下垂体などの器官に腫瘍ができると、男性ホルモンが増えて、毛深くなる場合もあります。 多毛症かどうかは血液検査でホルモンの状態やCTなどで検査します。
 ただし、私もこれまで同様な悩みで来院された方を数多くみてきましたが、そのほとんどは体質的に毛深い場合で、多毛症という人はめったにいませんでした。あなたも、声が太いなどほかに症状がなく毛深いだけならば、体質という可能性が高いですね。ご家族に毛深い方はいませんか。体質なら、脱毛や脱色など、美容関係の所に相談してみるのも方法です。
●排卵痛
生理と生理の間、必ずおなかが痛みます。
   毎月、生理と生理の間のころになると下腹が痛くなります。今月は、少し血のまじったおりものもあり、心配です。(千葉県/I・Oさん 30才)
排卵の影響で起きる痛みには、ピルが効きます。
   生理と生理の間、ちょうど排卵のころになると下腹が痛くなることがあり、これを排卵痛といいます。排卵というのは、卵巣から卵が飛び出すこと。排卵の前になると、卵巣がはれてきますが、はれた卵巣に腹膜が刺激を受けて、数日間おなかが張ったり、痛くなったりするのです。排卵痛は病気ではないので、軽い場合はあまり心配することはないでしょう。
 血液まじりのおりものや少量の出血も、排卵時によくみられることです。これは中間期出血といって病気ではありません。しかし痛みが強かったり、少量でも出血が長引くような場合は、一度婦人科を受診しておいたほうが無難です。
 避妊の必要もある方なら、排卵痛の治療も兼ねて低用量ピルがおすすめです。ピルは排卵が起きないようにする働きがありますから、当然、排卵痛も解消されます。
 
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