おんなのからだクリニック
2005.3月掲載 ↑TOP
乳ガンへの理解を深め、早期発見・治療を呼びかける「ピンクリボンウォーク」。
10周年を迎えた2004年は10月に関西国際空港で開催。実行委員として野末先生も参加しました。2005年はあなたもぜひ。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●子宮内膜症
現在、治療中です。子どもは欲しいのに、最近、更年期のような症状が出てきて、あせっています。
   結婚して3年、月経痛がひどく、婦人科を受診したところ、子宮内膜症とわかりました。現在、ホルモン薬を使う治療を続けています。最近ほてりなど、更年期のような症状が出てきており、子どもが欲しいため、あせっています。手術をすすめられていますが、迷っています。(静岡県/A・Wさん 31才)
薬が合わないときは、医師に相談を。
妊娠を望む 場合は、薬とうまく付き合いながらの治療に。
   子宮の内側をおおっている子宮内膜は、ホルモンの働きによって厚くなったり、妊娠していないときには、月経血として体の外に出ていきます。子宮内膜症とは、この子宮内膜が、子宮以外の場所で増殖してしまう病気です。代表的なものが卵巣にできるもので、血液がたまっている様子からチョコレート嚢胞と呼ばれています。そのほか、腸壁、膀胱などにもできることがあります。子宮以外の場所にあっても、子宮内膜症の組織はホルモンの影響を受け、厚くなったり、出血したりします。ところが、生理のときの出血のように、腟を通ってからだの外に出すことができません。出口のない血液は、その場所にたまるなどして、さまざまな障害を引き起こします。激しい月経痛のほか、腰痛や下腹痛、排尿や排便のとき痛みにおそわれる人もいます。また、不妊の原因になることもあるため、不妊の検査で初めて病気を知る人も少なくありません。
 治療には、排卵を抑制したり、月経を止めるようなホルモン薬を使う方法と、手術があります。妊娠を望む場合は、薬で症状をやわらげながら、排卵のころに性生活を持つタイミング指導などで、できるだけ早く妊娠できるようにします。
 A・Wさんには、ほてりなど更年期のような症状が出ているそうですから、使っているホルモン薬は、月経を止める働きのあるもの。月経がないということは、子宮内膜の増殖や出血はないので、症状が軽くなることが期待できます。しかし、治療を行っている間、妊娠の可能性は低くなりますし、副作用を考えると長期間続けることはできません。そこでこの方法は、6カ月間など、あらかじめ治療期間を決めて行います。副作用の出方などには個人差があるので、薬が合わない場合は医師に相談しましょう。
 また、手術を行う場合も、腹腔鏡で病巣部分だけを切りとったり焼いたりする方法であれば、妊娠は可能です。医師とよく相談してみてください。
●避妊法
コンドームは失敗することもあると聞き、心配です。
   妊娠した友人から、コンドームで避妊していたのにと聞きビックリ。私も同じ避妊法なので…… かなり心配です。 (東京都/O・Sさん 25才)
最初からつけるなど、使い方に気をつけて。
   最近のコンドームは質も良くなり、使用中に破れるといったトラブルはほとんどなくなり、セックスでうつる病気(性感染症)を予防する効果があります。
 しかし、コンドームは使い方を間違えると、失敗しかねません。たとえば、いよいよ射精しそうになってからコンドームをつける人がいますが、まだ射精していなくても、分泌液には精子がまじっていることも。また、射精後しばらく入れたままにしていると、小さくなったペニスとコンドームのすきまから精液がもれてしまう場合も。コンドームは最初からつけるようにして、射精後は小さくなる前に、精液がもれないよう根元を押さえながら抜くのが正しい方法です。
 またその他の避妊法としては低用量ピルがあります。飲み忘れない限りほぼ100%の避妊法ですが、市販はしていないので、婦人科で処方してもらって。
●子宮外妊娠
術後どれくらいしたら、妊娠してだいじょうぶ?
   子宮外妊娠で手術をしました。卵管は残してもらいましたが、どれぐらいしたら、次の妊娠にトライしてだいじょうぶ?(埼玉県/K・Iさん 28才)
医師の承認を得てからにしてください。
   精子と卵子が出会ってできた受精卵は、ふつう子宮に着床し、成長を始めます。ところが、子宮以外のところに着床するケースも。これが子宮外妊娠で、ほとんどは卵管での着床です。卵管でも受精卵は成長しますが、スペースが狭いため流産してしまいます。また、卵管破裂を起こし緊急手術となる場合もあるので、診断がつき次第、手術を行います。
 手術には、お腹を切らないですむ腹腔鏡手術や、その卵管を残す方法もあります。もし卵管を切除されても1つが残っていれば妊娠は可能です。
 術後の経過は人により異なるので、しばらくは受診し、体調の回復を確認します。次の妊娠の目安として、基礎体温を付け高温期と低温期がはっきりして、貧血もなく、感染症などの異常がないことを確認できれば、医師から妊娠のGOサインが出るはずです。
 
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