おんなのからだクリニック
2005.2月掲載 ↑TOP
乳ガンへの理解を深め、早期発見・治療を呼びかける「ピンクリボンウォーク」。
10周年を迎えた2004年は10月に関西国際空港で開催。実行委員として野末先生も参加しました。2005年はあなたもぜひ。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●月経前症候群(PMS)
月経が始まる2〜3日前から決まって腹痛や頭痛に悩まされます。
何か良い解消法はありませんか?
   最近、月経が始まる2〜3日前頃から、決まってお腹が痛んだり、腰痛や頭痛に悩まされるようになりました。月経が始まって1〜2日すれば痛みも消えるのですが、始まる前の不快な症状がつらくて困っています。何か良い解消法があれば、教えてください。(大阪府/Y・Oさん 27才)
ストレスをためず、入浴などで血行を促し、
心身のリラックスを。低用量ピルや漢方薬も効果的。
   月経の始まる1週間から2〜3日前になると、心身のさまざまなマイナートラブルに悩まされ、月経が始まったとたん、あるいは長引いても月経開始の次の日には症状が消えてしまうことを、月経前症候群(PMS)と呼んでいます。
 PMSの方は、下腹部痛、乳房が張って痛い、便秘や下痢、手足や顔のむくみ、頭痛やめまい、肩こりや腰痛、眠気や不眠など自律神経の失調症状が多種多様にあらわれます。イライラや憂うつ感、無気力などの精神的な症状などもよくみられます。
 症状は、月経周期のうち、排卵後から月経が始まる時期に向かい、黄体ホルモンの分泌が増えてくるにつれあらわれます。ところが、月経が始まって黄体ホルモンの分泌が減ると症状は消えてしまいます。このようなことから、PMSには黄体ホルモンが関係しているとみられていますが、はっきりした原因はまだわかっていません。
 ただ、ホルモンの分泌と自律神経は互いに影響しあっていますから、精神的なストレスが強いと症状があらわれやすいことは指摘されています。あなたの場合も、最近になってPMSの症状が出てきたようですから、育児や家庭、仕事のことなどの悩み事が引き金になった可能性は高いです。まずは、悩みがあれば周囲に相談したり、気分転換やリラックスできる時間を作るように努めましょう。また血行を促し、心身のリラックスをはかるため、寝る前の入浴や半身浴、アロマテラピーなどリラックスする工夫もおすすめです。
 症状がつらいときは、無理してがまんせずに婦人科を受診し相談しましょう。治療には、むくみに利尿薬、痛みに鎮痛剤、精神症状に精神安定剤など症状に応じた処方のほか、避妊を考えているなら、排卵を抑制して症状を改善する低用量ピルも効果があります。また、このような月経トラブルには漢方薬も有効ですから、病院や薬局などで相談してみるといいでしょう。
●乳腺症
とくに治療されなかったのですが、だいじょうぶ?
   左の乳房に数個のしこりがあり乳腺症と診断されました。とくに治療もされなかったのですが、このままでだいじょうぶ?(静岡県/H・Aさん 30才)
強い痛みがない限り、とくに治療はしません。
   乳腺症は、乳房にできる良性のしこりです。片方だけのこともあれば、両方の乳房にできることもあり、大小、数多くできる場合もよくみられます。エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの影響を受け、月経前に大きくなり、月経が終わると小さくなるという特徴から、乳がんのしこりと区別できます。乳腺症が乳がんになることはありません。
 しかし、乳がんが隠れている場合もないとはいえません。乳房のしこりを感じたら、すぐに病院で受診し、超音波検査などできちんと調べてもらいましょう。乳腺症と診断されたら、とくに治療は行いません。乳房の張りや痛みが強くてつらいというような場合、ホルモン剤や漢方薬などを処方します。乳がんの定期検診は必ず受けましょう。
●子宮筋腫
産後小さくなったけど、手術しなくていいのですか?
   妊娠中6大の子宮筋腫があると言われたのに、産後6カ月の健診では小さくなって心配ないとのこと。手術を受けなくていい?(福島県/M・Tさん 34才)
手術の必要性は生活に支障があるかどうかで判断。
   子宮筋腫は子宮にできる良性のこぶです。妊娠でわかったようですが、筋腫は妊娠中に大きくなって、産後しばらくすると小さく縮むという傾向がみられます。
 良性のこぶなので、とらないと命にかかわるというものではありません。手術をするかどうかは、腰痛や頻尿など生活に支障をきたすほどの症状があるかどうかで判断します。また、できた場所にもよりますが、妊娠に影響する場合もあるので、次のお子さんを望むのであれば、手術も考えられます。逆に、妊娠を望まない場合は、ホルモン剤などの薬物療法で様子をみ、鉄剤や造血剤などで症状を緩和する治療を行うこともあります。
 手術方法では筋腫のこぶだけをとる方法もあります。開腹手術をしない腹腔鏡手術であれば、短期間の入院ですむので、家族や主治医とよく相談して、自分に適した治療方法を考えてみましょう。
 
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