おんなのからだクリニック
2004.9月掲載 ↑TOP
 いよいよ夏。七夕、夏休みなど季節の行事がめじろ押しです。
いつもより少しゆったり時間をとって たいせつなことを考えてみるチャンスですね。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
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TEL 03-3295-0707
●セックス後の出血
セックスのあと、少量の出血をみることがあります。ほかのときは特にないのですが気になります。
   最近、セックスをしたあと、少量ですが、おりものにまじって血が出るようになりました。1年前に子宮ガン検査は受けており、そのときは問題ないといわれています。腹痛などの症状は特にないのですが、気になっています。出血はセックスのあとだけでほかのときはありません。(大阪府/W・Oさん 23才)
原因の多くは、びらんかポリープです。なかには、
男性側の精液に血液がまじっている場合も。
   前回の子宮頚ガン検査から1年余り過ぎているようですし、念のため、ガン検査を受けておきましょう。しかし実際は、子宮ガンが原因で出血することはまれでしょう。セックス後に出血をみる場合、原因の多くは「子宮膣部びらん」か「子宮頚管ポリープ」です。
 子宮膣部びらんは、頸管の粘膜のやわらかい部分が外にめくれている状態をいいます。性成熟期の女性で、びらんのある人は多く、頻繁に出血して困るという状態でなければ、治療の必要はないでしょう。治療は、薬のほかに、電気凝固や冷凍凝固、レーザー治療などの方法があります。
 子宮頚管ポリープは、頚管にできたイボのようなものが、膣内にたれ下がってきたものです。30〜40代の女性に多く、セックスなどちょっとした刺激で出血しやすいのですが、これも良性ですから、すぐに治療が必要というものではありません。切除するにしても、外来での簡単な処置ですむことが多いものです。
 注意したいのは、セックス後の出血の場合、原因は女性側にばかりあるのではなく、男性側の原因も考えられるということです。セックスのあと、射精された精液がしばらくして膣内から出てくることがよくありますが、その精液に血がまじっている場合もあるというわけです。
 精液に血液がまじる主な原因は、精液が作られ射精するまで通るいずれかの器官で、炎症などの異常が起こっている場合でしょう。なかでも多いのが慢性精嚢炎で、その他、前立腺炎や前立腺肥大症などの場合もあります。しかし、どの器官もまったく異常はないのに、精液中に血液が認められることもけっこうあるようです。また、射精時に精管がけいれんし、その際、出血が起こって精液にまじるというケースもあるといいます。
 婦人科を受診して、女性側に原因が見つからないような場合は、念のため、パートナーの男性も泌尿器科を受診しておいたほうがいいでしょう。
●授乳性無月経
産後まだ月経が来ません。授乳をストップすべき?
   産後1年になりますが、月経が来ません。母乳をあげていることと関係ありますか? 授乳はもうやめるべきですか?(栃木県/H・Iさん 29才)
授乳の影響ですが無理にやめる必要はありません。
   母乳をあげている間は、プロラクチンという乳汁分泌を促すホルモンがたくさん出ています。このホルモンは排卵を抑制する作用もあり、その影響でまだ月経が再開されないのでしょう。このように産後の一時期、授乳しているせいで月経が来ない場合を授乳性無月経といいます。授乳をやめれば月経が来ますから、あまり心配することはありません。
 授乳をやめる時期については、赤ちゃんの状態などをみて、主治医の小児科の先生とよく相談して決めるといいでしょう。無月経がつづくからと、無理に授乳をやめることはありません。
 ただ、次の妊娠をすぐに望んでいるというのでなければ、月経が来ないからと油断せず、きちんと避妊しておきましょう。排卵は月経の前にきますから、ずっと月経が来ないと思っていたら、妊娠していたという人も。気をつけてください。
●クラミジア
検査結果が陰性の夫は、治療を受けなくていい?
   不妊検査でクラミジアが陽性でした。しかし、夫は陰性で治療していません。このまま治療しなくてだいじょうぶ?(北海道/O・Sさん 32才)
いっしょに治療を受けないと感染を繰り返すおそれも。
   性感染症(STD=セックスで移る病気)のうち、ここ数年、若い人たちに特にふえてきているのがクラミジアです。
 クラミジアに感染しても、女性の場合、はっきりした自覚症状がないことが多く、あっても、おりものが少しふえた、軽い下腹痛があるといった程度です。しかし、ほうっておくと卵管炎を引き起こし、卵管が狭くなったりふさがったりして不妊に結びつくことがありますから、検査で陽性と出たら、抗生物質で早めに治しておきましょう。
 クラミジアに限らず、性感染症の治療は男女いっしょに治療を受けることが原則です。男性は尿と精液の出口が同じなので、検査で陰性と出ても、菌が尿で流され、そのような結果となったとも考えられます。女性だけ治療しても、セックスで感染を繰り返すおそれもあり、必ず2人で治療を受けるようにしましょう。
 
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