おんなのからだクリニック
2004.8月掲載 ↑TOP
 いよいよ夏。七夕、夏休みなど季節の行事がめじろ押しです。
いつもより少しゆったり時間をとって たいせつなことを考えてみるチャンスですね。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●不正出血
最近、月経と月経の間に出血があります。不正出血ですか?
一度、受診したほうがいいですか?
   2〜3カ月前から、ちょうど月経と月経の間のころに少量の出血を見るようになりました。よく不正出血といいますが、どのような状態のものを不正出血というのですか?半年前の子宮ガン検査は問題なかったのですが、出血を見ると、病気ではないかと心配になります。(静岡県/A・Nさん 38才)
中間期出血でしょう。
基礎体温をつけていると、よくわかります。
   排卵がきちんとあって、周期的に繰り返される子宮出血を月経と呼び、それ以外の出血はすべて不正出血と呼んでいます。不正出血の中には、ホルモンの乱れで起きるものや、子宮の入り口によくできるポリープやびらん、時にはガンのような異常の場合もありますから、何が原因なのかは受診して検査しなければわからない場合もあります。
  あなたのように、月経と月経の中間のころに少量の出血があるかたは、けっこう多く見られます。基礎体温をつけていると、何が原因かがわかることが多いので、ぜひ婦人体温計で毎朝1回、口の中、舌の下ではかった体温を記録用紙に記入して、診察の際にお持ちください。
  中間期に見られる出血だけで、検査の結果、ガンその他の病気が見つからない人は、治療の必要のない中間期出血と診断されます。月経はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つのホルモンが減少したときに見られるもので量が多いのですが、中間期出血はエストロゲンだけが減少するために見られる出血で一般的に少量です。
  もし、基礎体温をつけていて、高い時期と低い時期がそれぞれ2週間というように二相性なら、これは順調に排卵のあるかたで、卵巣の働きがよいと判断されます。この高い時期(高温相)や低い時期(低温相)に関係なく出血が繰り返されるようなときは、ホルモンの異常ではなく、なにかの病気を心配しなくてはならないでしょう。ポリープやびらんのように良性の場合はそれぞれの処置を外来で受ければ一段落ですが、ガンの場合は専門家の受診、治療がすすめられます。あなたの場合は、半年前にガン検査は問題なかったということですから、まず心配はないと思われますが、子宮ガンには頚ガンと体ガンの2種類があり、頚ガンは比較的若いかた、体ガンは月経不順が始まったかた、閉経後間もないかた、高血圧、肥満、糖尿病などの合併症のあるかたに多いので、気をつけてください。
●おりもの
子どもを産んでから、量が多くなり気がかりです
   出産してから、おりものがとても多くなりました。かゆみはないのですが、ときどき生ぐさいにおいがして気になります。(埼玉県/H・Iさん 31才)
性的に成熟してきたためで、病気ではありません。
   おりものは、膣の分泌液と子宮頚管粘液がまざったもので、正常な場合でも、やや生ぐさいにおいがしたり、色も乳白色やクリーム色をしています。
  特に、頚管粘液の量や粘りは、女性ホルモンの影響を受けて変化します。女性ホルモンの一つ、エストロゲンは分泌を促進し、排卵の時期には水分の量もふえるために、流れるように出ていきます。排卵後にふえるプロゲステロンは粘液の分泌を抑制するので、おりものは減ってきます。あなたの場合、妊娠、出産体験をなさって、成熟した結果、女性ホルモンの分泌も活発になって、おりものがふえたのでしょう。
  けれど、においがいつもと違ったり、膿のようなおりものや血液がまじるようなとき、かゆみや痛みなどのある場合は、膣炎やびらんなどの病気がないか早めに受診して調べてもらいましょう。
●卵巣嚢腫
妊娠しないのは、以前受けた卵巣嚢腫手術の影響?
   結婚後2年目ですが、まだ妊娠しません。20才の時に卵巣嚢腫で右側の卵巣を部分切除しました。その影響でしょうか。(北海道/W・Oさん 29才)
部分切除なら気にすることはないでしょう。
   卵巣の腫瘍には、腫瘍の中身が詰まっている充実性のものと、袋状のもの(嚢腫)とがありますが、それぞれに良性と悪性の場合があります。あなたの場合は、部分切除ですんだということですから、まちがいなく良性の嚢腫だったということで、安心なさってだいじょうぶです。
  卵巣の手術をする場合、良性だということがはっきりしていて、卵巣の一部を切除するだけで手術がすむ場合と、たとえ良性でも大きすぎたり、すでに茎捻転が起きて時間がたってしまったようなときには、片方全部を摘出してしまうこともあります。けれど、卵巣は左右2個ありますので、もし片方を全部摘出した場合でも、反対の卵巣が正常なら、妊娠は可能です。残された卵巣の機能を見るには、基礎体温が役に立ちます。妊娠についてご心配なら、それ以外の因子がないかどうか、受診されてはどうでしょうか。
 
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