おんなのからだクリニック
2004.7月掲載 ↑TOP
 いよいよ夏。七夕、夏休みなど季節の行事がめじろ押しです。
いつもより少しゆったり時間をとって たいせつなことを考えてみるチャンスですね。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
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TEL 03-3295-0707
●子宮頚ガン
結果はIIIa。本当に3カ月ごとの定期検診でいいの?
ウイルス感染するそうですが、セックスレスでも?
   検診結果がVaで再検査となりました。しかし、とくに問題はないとのことで、3カ月ごとの検診を指示されただけです。ほんとうにそれでいいのでしょうか。また、ウイルス感染のことも言われたのですが、ずっとセックスレスでもかかるのですか? 夫も検査を受けるべきですか?   (千葉県/S・Nさん 32才)
組織診で悪性でなかったということです。
また、若いときのセックスで発症することもありますよ。
   子宮ガンには、子宮頚ガンと子宮体ガンがあります。入り口部分の子宮頚部にできるのが子宮頚ガン、子宮の体部にできるのが子宮体ガンです。
 子宮頚ガン検診では、まず頚部の細胞をとって調べる細胞診を行います。細胞の状態により5段階のクラスに分かれ、Tは正常、Uは炎症など細胞の変化はあっても良性、Vaは良性との境界型、Vbは悪性が疑われる境界型、Wは上皮ガンで、Xは浸潤ガン、と考えられます。
 細胞診でVaの場合は3カ月ごとの再検査、Vb以上の場合は、コルポスコープという膣拡大鏡で異常細胞がどこにあるかをさがし、その組織をとって顕微鏡でくわしく調べます。その結果、必要な場合は治療に入ります。あなたの場合も、悪性ではなかったということですから、むやみに心配することはありません。ただ、3カ月ごとの定期検診は必ず受けましょう。
 最近、子宮頚ガンの原因として指摘されているのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)です。このウイルスは、セックスによって感染しますから、若い年齢からのセックスや、妊娠や出産の回数が多いことなどが子宮頚ガンにかかりやすい要因といわれています。
 子宮頚ガンはウイルス感染からガン発症まで長い時間がかかるので、現在はセックスレスでも、若いころのセックスが原因になっている可能性は否定できません。
 また、男性側のチェックは、現在、HPVの一種である尖形コンジロームに感染した症状がなければ、とくに検査は必要ないでしょう。症状は、ペニスの亀頭や包皮、陰嚢や肛門あたりに、先のとがった小さなイボ状のものができるなどです。女性も尖形コンジロームにかかると、外陰部や肛門にとがったイボができます。症状があるときは、きちんと治し、定期的に検診を受けましょう。
●バルトリン腺炎
外陰部のしこり、様子をみていてだいじょうぶ?
   外陰部にしこりができ、バルトリン腺炎といわれました。痛みはないのですが、このまま様子をみていてだいじょうぶ?    (山梨県/K・Oさん 25才)
痛みや熱のないときは、そのまま様子をみること。
   痛みや熱などの症状がなければ、心配ありません。バルトリン腺は、膣の外側の左右に1個ずつある、粘液を分泌する器官です。この腺にバイ菌が入って炎症を起こすと、はれて痛み、熱を持ちます。炎症がおさまっているときは、痛みや熱などの症状はないのですが、排出口がふさがり、分泌腋が中にたまって、しこりとして触れることがあります。
 はれて痛かったり、セックスのときに支障をきたすような場合は、抗生物質で炎症を抑えたり、患部を切って中の膿を出し、穴を開ける手術をします。しかし、しこりがあっても、大きくなったりせず、痛みや熱などの症状もなければ、様子をみていてかまいません。場合によっては、中の膿が自然に出てくることもよくみられます。悪性の病気や性感染症などではありませんが、子宮ガン検診の際など、念のためみてもらうようにしましょう。
●子宮外妊娠
術後、残った左側の卵管も調べたほうがいいですか?
   子宮外妊娠で右の卵管をとりました。左側の卵管も検査をしたほうがいいですか? 子宮外妊娠の原因は何ですか?     (福岡県/O・Yさん 32才))
狭くなっていないかなど、検査しておきましょう。
   受精卵が子宮の内膜に着床して妊娠は成立しますが、なかには子宮内膜以外の場所に着床してしまうことがあります。これを子宮外妊娠といい、そのほとんどが卵管での着床です。しかし、卵管では狭すぎるため、流産や卵管破裂などを起こしてしまい、緊急手術になる場合も。早めにわかれば、開腹しないですむ腹腔鏡下手術や、卵管を残す手術も可能です。
 片方の卵管をとっても、もう一方が残っていれば妊娠は可能ですが、次の妊娠を望むなら、残った卵管が狭くなっていないかどうかなど調べておくことがたいせつです。
 やっかいなことに、子宮外妊娠でも、妊娠判定薬では陽性と出ます。陽性と出たら、なるべく早く受診し、正常妊娠かどうかを確認しましょう。基礎体温をつけていると、早めに妊娠とわかり、異常のある場合も手がかりとなります。
 
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