おんなのからだクリニック
2004.6月掲載 ↑TOP
 20年も前から、「主婦の友」電話相談を休まず担当してくださっている野末先生。
最近は、NHKラジオの電話相談(偶数月の第3水曜日午後1時55分〜)にも出演中です。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●乳房のしこり
乳房のしこりが気になります。2カ月前に授乳をやめたのですが、そのことと関係がありますか?
   先月から、月経1週間前ごろになると、胸がズキズキ痛くなります。左のおっぱいには、さわるとしこりもあるようで、心配です。2カ月前に卒乳したのですが、そのことと関係あるのでしょうか?卒乳のとき、左のおっぱいがパンパンに張っていて、つらかったのを覚えています。      (愛知県/S・Nさん 27才)
乳汁がうっ滞していたり乳腺症の可能性もありますが、乳ガン検査は受けておきましょう。
   おっぱいにしこりがある場合、いちばん心配なのは乳ガンです。乳ガンでも時に痛みを伴う場合もありますから、乳房にしこりや痛みなどの異常を覚えたら、受診して検査を受けてください。検査は、専門医のいる乳房外来で受けたほうがいいでしょう。また、特に異常はなくても、定期検査を受け、毎月のおっぱいの自己チェックを習慣づけましょう。
 ただ、乳房にしこりがあっても9割近くは乳腺症など良性のしこりです。特に、あなたのように少し前まで授乳をしていたり授乳中の人は、母乳がうっ滞し、乳腺炎を起こしている可能性もあります。
 乳腺炎は、乳腺に炎症が起きる病気で、産後の授乳中などによくみられます。お乳の出のよいかたがなりやすく、出産後、乳汁が乳腺にたまって起きる炎症です。これは、うっ滞した乳汁を赤ちゃんに吸ってもらったり、マッサージなどで出してやると改善します。授乳後、搾乳器や手しぼりで残った乳汁を出しきって、おっぱいをからっぽにしておくことが乳腺炎の予防になりますが、しぼればしぼるほど、かえって乳房を刺激して、お乳が出つづけてしまうので、インターネットなどを利用して「桶谷式」のようにお乳のケアを専門にしておられる助産婦さんを探して、相談してみるといいでしょう。
 また、乳腺症によるしこりの場合は、女性ホルモン、特にエストロゲンの分泌の影響を受けるため、月経前になると大きくなり、月経が終わると小さくなるという特徴を持っています。乳腺症は良性のしこりで、これが乳ガンに変わることはありません。しかし、乳ガンが隠れている場合もあり、しこりがあるときは、きちんと検査を受けましょう。乳腺症なら、乳房の張りや痛みが強い場合は漢方薬やホルモン剤などを処方することもありますが、多くは治療の必要がないものです。
●月経の遅れ
月経が遅れたら、やはり妊娠? ほかにどんな原因が?
   月経が予定日より10日ほど遅れています。妊娠した可能性が、やはり高いですか。ほかには、どのような原因が?      (山梨県/E・Uさん 25才)
妊娠のほか、ストレスも原因に。基礎体温をつけて。
   月経が遅れた場合、妊娠の可能性がある人は、まずは妊娠を疑います。基礎体温をつけているなら、排卵を過ぎて3週間以上高温期がつづいていることで、妊娠の可能性が高まります。さらに、妊娠検査薬で陽性と出れば、ほぼ妊娠と考えていいでしょう。ただ、この段階で妊娠と思われても、正常妊娠かどうかは産婦人科でみないとはっきりしません。子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常妊娠でも、判定薬は陽性に出ますし、基礎体温は高温がつづくからです。妊娠が疑われるときは早めに受診することがたいせつです。
 また、月経はストレスにも影響を受けやすく、よく遅れたり早まったりします。その点、基礎体温をつけていれば、排卵の有無も確認でき、月経の遅れが妊娠なのか、ほかのストレスによるものかなどを知る手がかりになります。基礎体温をつけることを習慣にしたいものですね。
●月経量
月経の量の多い少ないは、何で決まるのですか?
   最近、月経量が多くなり、気になって受診したら、小さな筋腫があるとのこと。月経量の多少は何で決まるのですか?      (千葉県/A・Kさん 37才)
子宮内腔の面積×子宮内膜の厚さで決まります。
   月経は、一定の周期で繰り返される子宮内膜からの出血です。女性ホルモンのうち、卵胞ホルモンの働きで子宮内膜は厚くなり、黄体ホルモンの働きで、内膜はやわらかくなっていきます。しかし、受精が起こらないと、2つのホルモンの分泌は急激に減って、厚くなっていた子宮内膜は基底部を残してはがれ、月経血となって外に出ていくのです。つまり、月経の量は、子宮内腔の面積×子宮内膜の厚さで決まるといえるでしょう。
 あなたのように、子宮筋腫、特に子宮内に飛び出す粘膜下筋腫などがあると、子宮内腔の面積は広くなり、そのため月経量も多くなります。また、子宮内膜の厚さはホルモンの分泌に影響されるので、分泌バランスのよい性成熟期は月経量も多くなりますが、バランスがくずれ分泌も減ってくる更年期になると、月経量も減少に向かうのです。
 
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