おんなのからだクリニック
2004.4月掲載 ↑TOP
 この号が出るころ、世界はどうなっているでしょう? 不安なニュースが毎日のように流れてくるこのごろ。 戦争のない平和な世の中をつくるためにいま、なにができるのか、少し考えてみませんか?
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主婦の友
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●卵巣嚢腫
卵巣嚢腫があります。早めに妊娠したほうがいいですか? それとも妊娠前に手術をしておいたほうがいい?
   先日の子宮ガン検診で、5cm大の卵巣嚢腫があるとわかりました。現在1才半の子どもがいますが、早めに次の子がほしいと思っています。卵巣嚢腫があっても、先に妊娠してしまったほうがいいのでしょうか。それとも、手術をしておいたほうがいいのか、悩んでいます。   (静岡県/W・Kさん 34才)
しばらくは経過観察していき、大きくなるようなら、妊娠前に手術をしておいたほうが安心でしょう。
   卵巣嚢腫は、卵巣にできる良性の腫瘍です。卵巣嚢腫のほとんどが、中身は液体のブヨブヨしたタイプですが、なかには中身がかたい充実性腫瘍もあります。腫瘤が良性か悪性かは、腫瘤のタイプだけからは簡単に決められません。そこで、卵巣嚢腫が見つかったら、まずは悪性のものでないことを確認しておく必要があります。そのため、定期的な検診を受け、超音波検査などで嚢腫の状態をチェックしていくことがたいせつです。特に、卵巣は子宮のように外から細胞や組織を採取して調べることができませんから、場合によっては、CTスキャンやMRIなどでくわしく調べることもあるでしょう。
 また、卵巣嚢腫のなかには、ホルモンの状態でしぼんだりはれたりするものもありますから、一回の検査で診断するのではなく、しばらく経過を見ていくことになります。妊娠中なども、ホルモンの影響で一時的に卵巣がはれ上の場合といわれていますが、手術の前に妊娠したほうがいいのかどうかは、今後、嚢腫の大きさがどのように変化していくかで判断すべきでしょう。もしもしぼんでいくようなら、当然、手術の必要はありません。しかし、大きくなっていくようであれば、次の妊娠に備え手術をしておいたほうが安心かもしれません。嚢腫を持ったまま妊娠し、妊娠中に嚢腫の茎がねじれる茎捻転を起こすと、妊娠していても緊急手術を行うことになってしまうからです。茎捻転が起きると、激しい痛みでショック状態に陥る人もいます。
 手術をするにしても、卵巣は残して嚢腫だけをとる方法もあります。たとえ、片方の卵巣をとっても、もう一方が残っていれば、妊娠は可能です。
 今後の検診の結果しだいということになりますから、必ず定期的に受けるようにしましょう。
●尖形コンジローム
子宮ガンになりやすいといわれ心配です。
   外陰部にイボができ尖形コンジロームの治療を受けました。その際、子宮ガンになりやすいといわれたことが気になります。  (山梨県/U・Eさん 29才)
原因のウイルスが同じためです。定期的な検診を。
   尖形コンジロームは、ヒトパピローマウイルスが原因で起き、おもにセックスでうつる病気です。感染すると、膣口や小陰唇、肛門などのまわりに先のとがったイボができ、イボが大きくなってくると、かゆみや灼熱感、性交痛や排尿痛を伴うこともあります。男性の場合は、ペニスや陰嚢、肛門のあたりにイボができますが、他の症状はあまり強くは見られません。
 尖形コンジロームは良性の腫瘍ですが、原因となるヒトパピローマウイルスは子宮頚ガンに関係していることがわかっています。受診の際の言葉は、その関連を心配してのことだったのでしょう。
 治療は、塗り薬のほか、電気メスやレーザーでイボを切除したり、液体窒素で凍結切除する方法もあります。再発しやすい病気ですし、子宮ガン検診のためにも定期検診を受けるようにしましょう。
●膣のヒリヒリ感
産後、膣の中がヒリヒリして痛みを感じます。
   産後3カ月ですが、膣の中にヒリヒリとした感じがあります。チクチクと痛みを覚えることもあり心配です。  (埼玉県/O・Sさん 32才)
一時的なホルモン変調のせいです。ゼリーで補って。
   お産をはさんで、ホルモン分泌には大きな変化が起こります。そのため産後の一時期、女性ホルモンのバランスがくずれ、軽い更年期のような症状を示す人がいます。膣がヒリヒリし、セックスのときに痛みを覚えるといった症状もそのひとつ。これは、膣内の分泌物が減り、乾燥した状態になっているために起こります。
 膣のうるおいを補うために、薬局などや通販で市販されている保湿効果のあるゼリー剤を使うとヒリヒリ感もかなりやわらぐでしょう。産後の一時的なことですから、しばらく様子を見ていれば、たいていはもとのように膣のうるおいが戻ってくるはずです。
 それでもなかなか乾燥感がとれず、かえって痛みがひどくなってきたというような場合は、膣炎を起こしている可能性もありますから、診察を受けたほうがいいでしょう。
●おんなのからだ基礎知識
『黄体嚢胞』
   妊娠初期に見られる生理的現象で、胎盤のもとになる絨毛細胞から多量に分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピンの刺激により、卵巣が一時的にはれたものをいいます。妊娠初期の超音波検査で、卵巣がはれて水がたまっていると見えても黄体嚢胞の場合が少なくありません。黄体嚢胞であれば、胎盤が完成する妊娠14週ごろまでには小さくなってきます。しかし、この時期を過ぎても小さくならないときは、卵巣嚢腫の可能性が高くなります。
 
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