おんなのからだクリニック
2004.2月掲載 ↑TOP

 野末先生の電話相談は、気になる症状についてのわかりやすいアドバイスはもちろん、そのエネルギッシュなお話しぶりから、元気も分けていただけるおまけつき!です

女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●乳房の痛み
乳房が痛いので乳ガン検査を受けたところ、その心配はないとのこと。しかし、乳房の痛みは消えません。
   左乳房の上の部分が痛みだし、乳ガンではないかと不安になり、乳腺外来を受診しました。エコーやマンモグラフィーなどの検査の結果 、乳ガンではないとわかりホッとしたものの、乳房の痛みは、まだ消えません。心配ないと言われたものの、痛みがあるので気になります。 (兵庫県/S・Iさん 32才)
乳ガンでないならホルモンの影響かも。痛みをとる方法に、漢方療法やホルモン療法もあります。
   乳房に異常を覚えたとき、いちばん気になるのは乳ガンでしょう。しこりはあっても痛みは伴わないことが多いといわれている乳ガンですが、そのうち10%程度は痛みで見つかることがあります。おかしいと思ったら、早めに専門医を受診するのは賢明です。
 乳ガンの受診先は、マンモグラフィーなどの設備がととのった乳房外来のある施設をすすめます。マンモグラフィーというのは、乳房をはさんで調べるX線検査で、触診などより精度の高い検査です。最近、やっと日本でも乳ガン検診でマンモグラフィーを行うようになってきました。
 あなたの場合、エコーやマンモの結果、心配ないということですから、痛みは乳ガンに起因したものではないと思っていいでしょう。ただし、定期的に乳ガン検診は受けてください。ちなみに、エコー検査というのは超音波を当てて乳房に異常がみられないかどうかを調べるものです。
 乳房の痛みで、乳ガン以外に考えられる原因には、乳腺症があります。乳腺症も乳房にしこりや痛みがあり、30〜40代の乳ガン世代より少し下の年齢でかかりやすい病気です。月経周期に応じて症状がでる場合が多く、月経前に乳房がかたくなったり痛みを増し、月経後には乳房がやわらかくなり痛みも減ることがみられます。このような変化は、月経の周期に応じた女性ホルモンの影響を受けるために起こります。エコーやマンモで診断がつきにくいときは、細胞診の検査を行うこともあります。
 乳房の痛みがホルモンの影響によるものなら、あまり心配することはありません。ただし、ひどい痛みがつづくようなときは、漢方療法やホルモン療法で症状の軽減を図ることができます。漢方療法では桂枝茯苓丸などを使い、ホルモン療法では男性ホルモンで乳房の痛みをとるなど、乳房の痛みをやわらげる治療方法にはいろいろあります。主治医にぜひ相談してみましょう。
●授乳中の無月経
産後半年過ぎても、まだ月経が始まりません。
   産後6カ月ですが、まだ月経が始まりません。母乳をあげているせいですか? 上の子のときは2カ月で再開したのに…    (大分県/T・Mさん 29才)
心授乳中はホルモンの影響で排卵が抑制されます。
   母乳をあげている間は、乳汁分泌をうながすプロラクチンというホルモンがたくさん出ています。プロラクチンには、もうひとつ、排卵を抑制する作用があり、その影響で産後おっぱいをあげている間は、月経が始まらないことが多くみられます。また、月経が来ても、無排卵月経である場合も少なくありません。しかし、病気ではないので、心配することはありません。授乳期間が過ぎれば、また月経が来るようになるでしょう。
 月経が再開しても、しばらくは月経間隔や月経量にバラツキがみられる人もいます。しかし、そのような人も2〜3カ月もすれば、落ち着いてくるはずです。
 上のお子さんのときは、2カ月で月経が再開したとのこと。しかし、伺ったところ、仕事に戻るため、早めにミルクに切りかえたとのこと。おそらくそのせいで月経が始まるのも早かったのでしょう。
●流産後の月経不順
流産のあと、基礎体温が低温のままで不安です。
   妊娠7週で流産後、1カ月で月経が来たものの基礎体温は低温のままでした。3カ月後のいまも月経不順がつづき不安です。  (山口県/A・Hさん 28才)
もう少し基礎体温をつけつづけて様子をみましょう。
   流産後も、きちんと基礎体温をつけているのはとてもよい習慣ですね。基礎体温は、あなたの体についての情報を知る手がかりとなるもの。今後もつけていくことをぜひおすすめします。ところで、流産したあとというのは、出産後と同じように、しばらくホルモンのバランスがくずれることがよくあります。あなたの場合も、流産1カ月後に月経らしき出血があっても低温のままだったとのこと。これは無排卵月経の可能性が高いですね。
 もう少し基礎体温をつけて様子をみましょう。妊娠初期の流産では、染色体異常など赤ちゃん側に原因のあった場合が多く見られます。しかし、2〜3カ月過ぎても、まだ基礎体温の低温期と高温期の二相性がはっきりしないようであれば、一度婦人科を受診し、相談してみることをすすめます。
 
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