おんなのからだクリニック
2004.1月掲載 ↑TOP

 毎年お正月に、1年間分のおおまかなスケジュールを手帳に書き込む野末先生。
仕事最優先、でもお楽しみもきちんと、のメリハリのつけ方は、お見事です。

女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●肥満と月経不順
太りだしてから月経が間遠くなりました。
太ったことと、月経不順とは関係あるのでしょうか?
   2年前から月経が3カ月おきになり、最近は5カ月前にあったきり、ずっと来ません。月経不順になった半年前ぐらいから太りだし、現在身長が158cm、体重が75kgとかなり肥満です。太ったことと月経不順は関係ありますか?
 婦人科を受診したほうがいいでしょうか? (大阪府/W・Kさん  26才)
肥満の人は月経不順になりやすく、適正体重までやせると、月経もたいてい正常に戻ります。
   肥満もやせも食欲のコントロールがうまく働かないときに起こります。食欲をコントロールしている中枢は、ホルモンの中枢とともに、脳の一部である視床下部にあり、ストレスに弱いことが知られています。
 肥満には遺伝的因子もありますが、ストレス太りなどといわれるように、この中枢がストレスにより異常な働きをしてしまったようなときに、同時にホルモンの分泌も異常になり、無排卵や無月経というトラブルを起こすことがわかっています。
 肥満の程度を知る目安に、BMI指数があります。これは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割って求められる数値です。たとえば、あなたの場合、体重が75kgで身長が158cmということですから、75÷(1.58×1.58)で、BMIは約30となります。日本肥満学会では、BMIが18.5未満を低体重、18.5〜25未満を普通体重、25〜30未満までが肥満1度、30〜35未満が肥満2度というような段階に分けています。BMIを22前後にキープしている人は、病気になりにくいということから、自分の標準体重は、身長(m)の2乗に22を掛けた数値といわれています。
 肥満は月経不順だけでなく、生活習慣病の原因にもなりますから、標準体重に近づけるよう、いま一度、生活を見直し、ダイエットに努めましょう。
 太りすぎの人は、ストレスとうまくつきあい、標準体重までやせると、たいてい月経は正常に戻ります。ホルモン状態をみるなど、婦人科での治療も必要ですが、低カロリーでバランスのとれた食生活や適度な運動など、健康的な生活を送ることが基本です。特に、お話を聞くと、外出もほとんど車でということですから、このままでは将来、足が弱り、体にいろいろな障害が起きてくることが心配です。散歩やスイミングなど、意識して体を動かすようにし、骨の衰えを防ぐように運動はつづけましょう 。
●びらん
出血を見たのにこのまま様子を見ているだけでいい?
   セックスのあとに出血があり、受診したら、「びらん」だから心配ないといわれました。このままにしていていいのですか? (千葉県/H・Oさん 32才)
心配ないものですが、出血を繰り返すようなら相談を。
  「びらん」は、正確には子宮膣部びらんと呼び、赤くただれた状態をいいます。仮性びらんと真性びらんの2種類がありますが、その違いは、上皮が欠損しているかどうかで、欠損していない仮性びらんが大半を占めています。
 びらんは、成熟期の女性のほとんどが持っており、出産経験があったり妊娠中の女性では、9割近くに見られる生理的な現象といえるものですから、特に困った症状がなければ、治療の必要はありません。炎症を起こしていたり、たびたび出血を見るような場合は、抗生物質やホルモン剤などの膣座薬を使ったり、電気メスで患部を切除する方法や、ドライアイスによる凍結方法、レーザー治療法などの外科的処置を行うこともあります。あなたも、出血を繰り返すようなら、主治医に相談してみるといいでしょう。
●基礎体温
低温期と高温期がはっきりわからないのですが……
   基礎体温をはかってみたのですが、低温期と高温期の差がはっきりしません。排卵日も、よくわからないのですが…… (福島県/E・Mさん 27才)
1カ月の測定ではわかりません。3カ月ははかって。
   毎日基礎体温をはかることで、体調の変化などについて知ることができます。
 月経が始まると体温は下がりますが、周期が28日の場合、その後2週間くらい低温がつづきます。周期の半ばくらいに、低温から高温に上がる日があり、低温の最後の日か翌日あたりが排卵です。その後、月経開始までの約2週間、高温期がつづきます。32日型など、月経周期の長い場合は、低温期が長くなります。
 ずっと低温期がつづき、高温期が全くない場合は、無排卵と思われます。また、高温期があっても短い場合は、黄体機能不全が考えられます。排卵のころ、はっきりとした体温の変化が見られず、徐々に高温になるなど、いつが排卵か特定できないときには、ホルモンの測定や超音波検査などで確認することができます。3カ月くらい基礎体温をはかり、婦人科で相談しましょう。
 
↑TOP
このホームページのコンテンツおよび画像の無断転載を禁じます。
(C)Copyright 2004, SHUFUNOTOMO Co.Ltd. All rights reserved.