おんなのからだクリニック
2004.1月掲載 ↑TOP

いよいよ1年の締めくくりの季節、年末が近づいてきました。主婦のみなさんにとっては、大掃除やお正月を迎える準備などふだんにもまして忙しいこの時期。でも、自分の体が発する声に素直に耳を傾ける心のゆとりも必要ですね。

女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
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TEL 03-3295-0707
●子宮筋腫
手術をする目安は筋腫の大きさですか?
また、手術以外に、どんな治療法があるのか教えてください。?
   数年前から筋腫があるといわれており、手術を受けたほうがよいのか悩んでいます。できれば手術をしたくないのですが、手術以外に、筋腫の治療にはどのような方法があるのでしょうか? 手術をする、しないの目安は、筋腫の大きさで決まるのですか?
(愛知県/E・Oさん 45才)
手術は、筋腫の大きさではなく、日常生活に支障をきたすような症状があるかどうかで決めます。
   子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍ですから、ガンのように命にかかわる病気ではありません。そのため、手術をするかしないかは、日常生活に支障をきたすような症状があるかどうかで判断します。以前は、特に症状がなくても、握りこぶしの大きさ以上になったら手術といわれたこともありました。しかし最近では、かなり大きくなっても、特につらい症状がなければ薬物治療などで様子を見るという場合がふえてきています。
 しかし、手術をする場合も、今後子どもを望む人などには、筋腫の核だけをとり、子宮は残す方法があります。ただ、この手術法では再発の可能性がありますし、筋腫が多発していたり、子宮内膜症の一種の子宮腺筋症を併発しているような場合には、子宮全部をとる手術になるでしょう。その他、手術療法の中には腹腔鏡や子宮鏡による手術のほかに、子宮動脈塞栓術を行う病院もふえてきました。また、MRI(磁気共鳴画像)で観察しながら集束超音波療法という新しい方法も、症例は少ないながら始められています。
 薬を使う治療法では、ホルモン剤が使われます。偽閉経療法といい、点鼻薬や注射薬のホルモン剤で女性ホルモンの分泌を抑え、月経をストップさせて偽の閉経状態にする方法です。更年期のような副作用が出ることがありますが、閉経が近い人や、手術前に筋腫を小さくしておきたい場合などに有効でしょう。治療中は月経を止めるので、6カ月くらいをメドにお休みしながら行うことになります。
 その他、貧血対策に鉄剤を処方したり、月経痛や過多月経などの症状を軽くする目的で漢方薬などを使い経過を見る場合もあるので、主治医とよく相談してみてください。
●妊娠検査薬
プラスと出たのに、その後出血。検査薬がまちがい?
   月経が1週間遅れ、妊娠検査薬で調べたらプラスでした。しかしその後、出血が。検査薬がまちがっていたのでしょうか?    (東京都/E・Iさん 23才)
妊娠したものの、何かトラブルかも。早めの受診を。
   妊娠すると、血液や尿中に、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが出てきます。妊娠検査薬は、このhCGが尿中に出ているかどうかを調べて、妊娠を確認するという仕組みになっています。
 hCGは妊娠した場合にのみ分泌されるホルモンですから、検査薬でプラスと出れば、ほぼ妊娠したとみてまちがいないでしょう。マイナスの場合は、妊娠していないと判定します。
 ただし、妊娠していることは確認できても、それが正常妊娠か異常妊娠かは、検査薬だけではわかりません。胞状奇胎や子宮外妊娠のような異常妊娠の場合も、検査薬ではプラスと出るからです。あなたの場合も、出血があったようですから、流産などのトラブルが心配です。早めに産婦人科を受診し、きちんとみてもらいましょう。
●HRTの副作用
ホルモン補充療法の乳ガンなどへの影響が心配です。
   1年前から月経が来なくなり、半年前からホルモン補充療法を受けています。乳ガンなどの副作用が気がかりです。 (福岡県/M・Kさん 40才)
乳ガン発生はややふえますが早期発見のメリットも。
   減少した女性ホルモンを補う治療法を、ホルモン補充療法(HRT)といいます。これを長期間つづけると、1.3〜1.5倍乳ガンにかかる率が高くなるといわれます。しかし、治療を受ける前には必ず乳ガン検診を行い、治療中も定期検診を受けることになっているので、早期発見できる率はむしろ高くなるでしょう。乳ガンは早期発見できれば、十分助かる病気です。子宮体ガンについても、エストロゲンの単独投与で体ガンの発生率が高くなるという報告を受け、プロゲステロンも併用するようになっています。その結果、HRTを受けているほうが、子宮体ガンになる率が減るとの調査報告も出ています。
 ほうっておくと、早く更年期症状があらわれたり、骨の老化が進んだりします。しかし、更年期のような症状がなければ低用量ピルを使う方法などもありますから、主治医とよく相談してみましょう。
 
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