おんなのからだクリニック
2003.10月掲載 ↑TOP
秋風が気持ちよい季節。9月21日には乳ガン早期発見とブレストケアを呼びかける「ピンクリボンウォーク2003」が東京・代々木公園で開かれます。ご参加を。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
●避妊以外のピルの効果
排卵痛の治療に、ピルを処方されました。副作用が心配ですが、効きめはあるのでしょうか?
   毎月、排卵のころになると腹痛に悩まされており、婦人科を受診したら、特に卵巣のはれもないし心配ないとのことでした。結局、排卵痛とのことで、ピルを処方されたのですが、副作用が心配です。この先子どもを作る予定はないのですが、ピルにどのような効果 があるのですか?
(静岡県/U・Nさん 32才))
ピルには、月経不順を治したり月経痛を軽くする効果 も。排卵を抑えるので排卵痛にも効きめ大。
   特に子宮内膜症などの病気がなければ、診断の通り、排卵のときに下腹が痛くなる排卵痛でしょう。
 排卵とは、卵巣内の成熟した卵胞が卵巣から外に飛び出すことです。排卵直前の卵胞が急激に大きくなるための痛みや、排卵のときに卵巣から出血した血液が腹膜を刺激して痛みを覚えることがあり、これを排卵痛といいます。
 排卵痛の治療には、排卵を抑えるピルが特効薬です。妊娠を望まないのであれば、ピルで排卵しないようにすれば、痛みも来ないというわけです。
 実は、ピルは避妊薬としてだけ使われているのではありません。ピルには、月経の周期をコントロールして月経不順をなおしたり、月経痛を軽くするといった効果もあり、治療薬としても使われているのです。また、更年期症状があらわれ始めたころの人に、ホルモン補充療法の前段としてピルを使う場合もあります。その他、ピルを飲んでいる人のほうが飲んでいない人より、子宮体ガンや卵巣ガン、卵巣のう胞になる率が低い、乳房の良性腫瘍の率が減ることなども知られています。
 副作用に関しても、最近はホルモン量の少ない低用量ピルが普及し、昔使われていたホルモン量の多いピルのような心配はなくなっています。もっとも、日本で低用量ピルが解禁されたのは、つい4年前の1999年。欧米各国から遅れること数十年での解禁でした。
 ピルの副作用の主なものは、吐きけや頭痛、乳房の張りなどです。ただ、これらは飲み始めの1〜2カ月間はみられても、たいてい体が慣れてくると消える症状です。もっとも、血のかたまりが血管の中にできる血栓症を起こすことがあり、35才以上でタバコを吸う人や、心筋梗塞や脳梗塞を起こしたことのある家族のいる人など、血栓症のリスクの高い人は飲むことができません。乳ガンや子宮ガンを患っている人、肝臓や心臓、腎臓に病気がある人、高血圧の人なども、主治医とよく相談してからにしましょう。
●自律神経の失調
めまいにほてり、発汗など、もう更年期ですか?
   育児ストレスのせいか、突然の発汗、ほてりやめまいに悩まされています。もう更年期ですか?月経は45日周期です。    (千葉県/S・Kさん 34才)
育児ストレスで自律神経の失調状態にあるようです。
   周期は長めですが、自然に月経があるのなら、早発閉経の心配はないでしょう。早発閉経というのは、ふつうは50才前後で訪れる閉経が早く来てしまうこと。閉経が早いと、更年期症状も早くあらわれます。ただ、ホルモンが崩れてきているかをチェックするために、基礎体温を毎日つけましょう。  育児の疲れがたまったころから症状が出てきたようですから、現在、育児ストレスによる自律神経の失調状態にあるのではないでしょうか。自律神経は外からのストレスに敏感に反応するため、強いストレスが加わると、バランスを崩し、体にさまざまな症状を引き起こします。保健所などが主催する育児相談をたずね、心理カウンセラーなどに相談してみては? また、スイミングなどで体を動かし、上手にストレスを解消する方法を見つけましょう。
●ストレスによる無月経
ホルモン剤はずっと使う必要がありますか?
   20才の娘ですが、大学入学後から月経がストップし、現在はホルモン剤を使っている状態。ずっと薬が必要ですか? (東京都/A・Wさん 20才)
子宮を残す方法もあり、閉経まで待つ必要なしです。
   受験のストレスや大学入学後の環境の変化などが影響し、無月経になったのかもしれませんね。ストレスが原因の無月経の場合、多くは原因となるストレスが取り除かれれば、月経も順調に戻ります。しかし、無月経の状態が長く続けば続くほど、自力での月経再開はむずかしくなりますから、無月経や月経不順が続くときは、早めに婦人科を受診しましょう。また、日ごろから基礎体温をつけておくことをすすめます。  早く妊娠したいという人の治療に、排卵誘発剤を使う方法もありますが、無月経をほうっておくと、子宮が萎縮するようなこともないとはいえませんから、やはり年に数回は薬を使ってでも月経が来るようにし、薬を減らせるか様子をみていきましょう。漢方療法などもあるので、一度主治医に相談してみてください。
 
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