おんなのからだクリニック
2003.8月掲載 ↑TOP
梅雨明けすると、すぐやってくる夏休み。子どもは学校や幼稚園、保育園がお休みでうれしいこの季節も、お母さんにとっては忙しい時期。体調管理にいっそうの気配りを。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
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TEL 03-3295-0707
外陰部のしこり
小陰唇の側のしこりが消えたら、肛門の近くにまたできました。このまま様子を見ていていいの?
   入浴の際、小陰唇の内側にしこりがあるのを見つけました。しばらくして少し痛みも感じてきたのですが、いつの間にか消えてしまいました。ところが、今度は肛門と膣の間くらいにしこりが。今のところ痛みなどはありませんが、このまま様子を見ていていいのでしょうか?    (群馬県/H・Sさん 38才)
しこりだけなら、あまり心配ないでしょう。痛みや灼熱感などもあるときは、早めに受診してください。
   外陰部の皮膚も、体のほかの部分の皮膚と基本的には同じです。皮脂腺が詰まって吹き出物ができたり、デコボコしていたり、しこりがあっても不思議ではないでしょう。しこりだけで痛みやかゆみなど他の症状がなければ、ほとんどの場合、心配ないものです。
 ただ、しこりに加えて痛みがあるときは、バルトリン腺炎を起こしている場合があります。バルトリン腺というのは、膣の入り口両側後方にある粘液を分泌する腺です。ここにバイ菌が入って炎症が起きると痛みを感じるようになります。炎症で排出管が詰まると分泌液がたまり、コリコリしたしこりを感じます。感染がひどい場合は、膿瘍といって膿がたまり、血膿が出たり、激しく痛むことも。とくに他の症状がなければあまり心配することはないのですが、痛みを覚えるときは婦人科を受診したほうがいいでしょう。
 産後の一時期や、更年期以降に外陰部のしこりとして感じるものに、子宮脱や子宮下垂があります。子宮下垂は、お産の後などに骨盤底筋がゆるんで子宮が下がってくることをいい、子宮脱は、さらに下がって子宮が膣から出てしまう状態を指します。子宮が下がり気味になると、膣のあたりに違和感を覚えます。とくに、しゃがんだり、おなかに力を入れたときにわかります。子宮脱になると外陰部のしこりとして感じることがあり、膣から出た部分がただれたり、出血したりします。
 しこりではなくイボという場合は、尖圭コンジロームという病気が疑われます。ただ、この場合は痛がゆさや灼熱感などを伴います。尖圭コンジロームはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染症で、外陰部にできる良性の腫瘍です。性感染症のひとつですから、男性も感染していることが多いのですが、男性はイボ以外に痛みなどの症状がないため見過ごされ、ピンポン感染を繰り返しやすい病気です。いずれにしろ、しこりだけでなく、痛みや発熱感があれば、すぐに受診しましょう。
子宮頚ガン検査
6カ月後にまた検査と言われたことが気がかりです。
   検査結果 はクラスIIで、心配ないとのことでした。しかし、次は6カ月後にまた検査と言われ気になっています。   (東京都/K・Oさん 36才)
結果がIなら、定期検査は6カ月後がふつうです。
   子宮頚ガンの検査では、まず子宮膣部や頚管の細胞をとって調べる細胞診をします。結果は5段階に分かれ、クラスI〜Vまであります。IもIIもガンのような異常な細胞変化はなく、Iは全くの正常、IIは炎症などの良性の変化です。IIIにはIIIaとIIIbとがあり、IIIa は異形の程度の軽い場合、IIIbは高度異形ではあるがガンではない場合です。IVは上皮内ガンが、Vは浸潤ガンが疑われる場合です。
 しかし、細胞は変化していきますから、検査は定期的に受けることがたいせつです。悪性のものがあれば早期発見するためにも定期検査は必要です。そこで、検査結果がIなら1年後、IIは6カ月後、IIIaは3カ月後に検査を受けるよう指導されるのがふつうです。あなたも、一般的な6カ月後の定期検査をすすめられたと考えてください。
卵巣ガンの腫瘍マーカー
腫瘍マーカーが正常なら、ガンではないということ?
   卵巣のはれが見つかり、腫瘍マーカー検査をしたら異常なしでした。これで卵巣ガンは心配ないということですか? (兵庫県/Y・Tさん 33才)
3カ月後ぐらいに腫瘍の大きさの再チェックを。
   卵巣がはれていたら、それが良性か悪性かを調べます。超音波検査で、あきらかに良性の腫瘍とわかる場合はともかく、はっきりしないときはMRIや腫瘍マーカーなどの検査を重ねます。腫瘍マーカーは、体にガン細胞がある場合、ガンに特有な物質が産生されることがあり、これを測定することによってガンの補助診断にしようとする検査で、卵巣ガンではCA125という腫瘍マーカーがよく使われます。この数値が高いとガンの可能性も高くなるというわけです。
 ただ、腫瘍マーカーが低い場合でも、それで卵巣ガンの心配はなくなったとは言いきれません。3カ月くらい後にもう一度超音波検査で、はれが大きくなっていないかを調べたほうがいいでしょう。その結果 、大きくなっていなければ、ほぼガンの心配はなくなります。
 
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