おんなのからだクリニック
2003.7月掲載 ↑TOP
咲き始めた桜の下で開催された、「ミニウォーク&ラン フォー ブレストケア」。 乳ガンの早期発見を呼びかけるこの大会を主催者でもある野末先生にレポートしていただきます。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
子宮内膜症
子どもがほしいのですが、治療を中断して病状がぶり返すのもこわくて、悩んでいます。
   子宮内膜症と診断されスプレキュアを半年続けました。しかし、副作用が強く出たため、その後はピルを飲んでいます。子どもはほしいのですが、ピルを飲まないと治療がストップしてまた月経痛などに悩まされるのがこわいし、ピルを飲んでいては妊娠できないし、で悩んでいます。(静岡県/S・Kさん 22才)
子宮内膜症にとっては妊娠がいちばんの治療です。一時ピルを休んで様子を見て早めの妊娠を考えて。
   子宮内膜症とは、子宮の内側をおおっている子宮内膜が、本来の場所である子宮以外のところに飛び火し、発育してしまう病気です。子宮の筋層内、腹膜、腸壁、膀胱、外陰部などにできることもあり、卵巣にできた子宮内膜症をチョコレート嚢腫といいます。
 子宮内膜はホルモンの影響を受けて月経周期ごとに増殖や出血を繰り返していますが、子宮以外の場所にできた子宮内膜症の組織も毎月同じように反応します。ところが、子宮ではないので月経血のように外に出ることができず、その場所に血液がたまるなどいろいろな障害を引き起こします。
 ひどい月経痛が代表的な症状で、そのほか、下腹痛や腰痛、性交痛、排尿や排便痛などを伴います。治療は、ホルモン療法と手術になりますが、両方を組み合わせて行う場合もあります。
 ホルモン療法には、偽閉経療法と偽妊娠療法があり、症状の激しい場合は偽閉経療法を選択します。この方法では点鼻薬のスプレキュアやナサニール、注射薬のリューブリンなど、一時的に閉経状態にする薬を4〜6カ月ぐらいの間使います。これにより出血が起きなくなりますから、患部もだんだん小さくなって症状も軽くなってくるというわけです。ただ、一時的とはいえ閉経状態にするため、更年期のような症状が出る人も少なくありません。
 あなたの場合、偽閉経療法で副作用が出たためピルを使う偽妊娠療法に変えたそうですが、子どもがほしいのであれば、できれば若いうちに妊娠することをおすすめします。妊娠すれば、その間月経は止まりますし、産後の授乳も排卵を抑制しますから、子宮内膜症にとっては妊娠そのものがいちばんの治療になるからです。そのうえ、このまま年齢を重ねていくと、病状が進み、不妊の原因になる可能性も高まります。しばらくいまの治療法を続けたら、様子を見て、一定期間ピルをお休みし、早めに子づくりにトライすることを考えてみましょう。
うつ症状
うつ症状が続くのは、もう更年期ということ?
   去年からうつ症状が続き、ホルモン剤を飲んでいますがよくなりません。月経は毎月あるのに、更年期ということですか?(愛知県/W・Eさん 40才)
毎月月経があるなら、心療内科や精神科の治療も。
   やる気が起きない、気分がすぐれず憂うつ、不眠や体調不良に悩まされるといったことは、更年期によく見られると同時に、年齢や性差に関係なく、うつ状態に見られる症状でもあります。
 症状がいずれの原因によるものかは、血液中のホルモン値を測定すればわかります。測定の結果 、ホルモンのバランスが崩れてきていれば更年期のように卵巣の働きが低下してきたためとわかりますし、うつによるものならホルモン状態に大きな変化はないでしょう。とくに、あなたのように毎月月経がある人は、卵巣機能の低下だけが原因とは考えにくいので、ホルモン剤を補充するだけではよくならない場合が多いようです。ホルモン分泌に変動があっても、何らかのストレスが関係している可能性が高いので、心療内科や精神科も受診してみましょう。
生理不順と更年期
生理不順だと、更年期が早く来たり症状が重い?
   若いときから生理不順です。生理不順の場合、更年期が早く来たり、症状が重くなったりするのではと心配です。(岐阜県/H・Tさん 36才)
訪れる時期や症状には大きな個人差があります
   日本女性の平均的な閉経年齢は50〜51才といわれています。更年期とは閉経をはさんだ前後数年ずつをさしますから、だいたい45〜55才ごろまでとなります。
 ただ、更年期が訪れる時期や症状のあらわれ方には、とても個人差があります。毎月きちんと月経が来ていた人でも、40代初めごろから更年期症状を訴える人や重い症状に悩まされる人もいれば、もともと月経不順だったせいか、更年期で月経が間遠くなってきたことに気づかないまま閉経を迎える人もいます。もちろん、月経不順の人は更年期が早いとか、症状が重く出るということはありません。
 ただ、月経不順だけではなく、めまいやイライラ、頭痛や不眠など体調不良もある場合は、一度婦人科を受診することをすすめます。また、基礎体温をつけることも、更年期によるホルモン失調をみるのに役立ちますよ。
 
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