おんなのからだクリニック
2003.5月掲載 ↑TOP
春の結婚シーズンがやってきました。野末先生のもとにも、新生活をスタートさせる お二人から結婚式へのご招待が届いたそう。そこで、今回は結婚するお二人へのメッセージです。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
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TEL 03-3295-0707
子宮内膜症
治療法には、どのようなものがありますか?子宮をとってしまえば、もう内膜症にかからなくなる?
   月経痛がひどく、排卵時も寝込むほどなので婦人科を受診したら、子宮内膜症の可能性が大きいと言われました。どのような治療法があるのですか?子どもは2人いるので、妊娠の予定はないのですが、子宮をとる手術をすれば、もう内膜症にはかからなくなりますか?(埼玉県/U・Mさん 29才)
子宮をとっても卵巣が残り、ホルモンの分泌があれば症状が繰り返される可能性はあります。
   子宮内膜症は、子宮内膜が本来の場所である子宮の内側以外のところに侵入し、発育してしまう病気です。たとえば、卵巣や卵管、腹腔などにできます。卵巣のう腫のひとつ、チョコレートのう胞は卵巣にできた子宮内膜症ですし、子宮腺筋症というのも子宮の筋層にできた子宮内膜症です。
 さて、子宮内膜というのは、月経の周期に応じて増殖と出血を繰り返しています。本来の場所以外にできた子宮内膜症の組織も、増殖と出血を周期的に起こします。子宮の内側ではないので、月経血のように外に出ることができません。その結果、血腫となっていろいろな障害を引き起こすことになるのです。
 子宮内膜症の原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンのエストロゲンは関係しています。そのため、卵巣が機能しエストロゲンが分泌されている間は、手術をしても再発の可能性が残ります。ですから、子宮をとっても、子宮内膜症になる可能性はあるというわけです。
 治療は、まず月経痛など痛みをとるための鎮痛剤、症状を緩和させる漢方薬などを使います。あなたのように、妊娠の予定がないという人には、ピルで排卵を抑え痛みを軽くする方法も有効の場合があります。低用量ピルなら副作用もほとんど心配ありませんし、使い続けることもできます。
 現在、もっともよく行われる治療法は、ホルモン剤で一定期間月経を止める偽閉経療法です。この方法で一時病状をストップさせ、病巣を萎縮させることもありますが、更年期障害のような症状がでてくる場合もあり長くは行えません。
 これらの薬物療法で、なかなか症状が改善しない場合や、内膜症が不妊原因になっていて妊娠を急ぐ場合は、腹腔鏡による手術という選択もあります。
 ただ、子宮内膜症は命にかかわる病気ではありません。まずは痛み止めや漢方薬、ピルやホルモン剤など、自分にあった治療法を試しましょう。
子宮内膜ポリープ
子宮内にポリープがあるというのは、体ガンということ?
   子宮内膜ポリープがあるとわかり、先日とりました。現在、組織検査の待機中です。子宮体ガンではないかと心配です。(山口県/O・Kさん 32才)
内膜ポリープは良性のこぶで、ガンではありません。
   子宮内膜ポリープは、子宮内膜がポリープ状に増殖したものです。内膜の平らなところに、小指のようなものが突き出ているとイメージしてください。
 ポリープを取るのは簡単な処置ですみ、子宮鏡検査のときに取ってしまうこともあります。子宮鏡で見ながらポリープを切除したり、ねじり取ったりする方法です。ポリープがたくさんできているような場合は、子宮内膜をかき出す掻爬を行うこともあります。
  子宮内膜ポリープの多くは、良性のこぶなのであまり心配ないでしょう。とった組織の検査結果ではっきりしますが、若い方の場合は良性の場合が多いので、たぶん大丈夫でしょう。ただ、ポリープは一度取っても、また出てくることがあります。今後も定期的に検診を受けてください。
首や肩の痛み
そろそろ更年期?首や肩の痛みにも更年期治療は効く?
   最近、首や肩に痛みを覚えるようになりました。そろそろ更年期?更年期の治療はこういう症状にも効きますか? (福島県/E・Iさん47才)
ホルモン値を測定し更年期となれば、HRTなどが有効。
   更年期というのは、閉経をはさんで前後数年ずつの40代半ば〜50代半ばをいいます。47才なら、そろそろ更年期の症状が出てきてもおかしくない年齢ですね。
 更年期の症状は、全身いろいろな形であらわれます。なかでも、肩や首のこり、痛みを訴える人は少なくありません。原因には、血液循環の悪化や筋肉の衰えなどがあげられますが、更年期で女性ホルモンが減少したことも影響しています。
 一度、婦人科を受診し、血中ホルモン値を測定してみることをすすめます。その結果、エストロゲンが減ってきているなら、更年期の治療により症状が改善されるでしょう。私も、更年期のころ、首の痛みに悩まされ、しょっちゅう整形外科のお世話になっていました。ところが女性ホルモン補充療法(HRT)を始めて、痛みはうそのように消えました。あなたも婦人科で相談してみるといいでしょう。
 
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