おんなのからだクリニック
2003.4月掲載 ↑TOP
ご自身のクリニックがお休みの毎月第1水曜日の朝、愛車を走らせて電話相談室にいらっしゃる野末先生。この電話相談が始まってなんと20年以上。「主婦の友」連載の中でN0.1の超ロングラン連載です。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
月経前症候群
出産後、腰痛や下腹痛に加えイライラも。お産をすれば、
軽くなるというのはウソなの?
  以前から、月経前になると必ず腰痛や下腹痛に悩まされていました。しかし、1年前に出産してから、痛みに加えてイライラがひどくなり、月経前は夫婦ゲンカもしばしば。よく、お産をすれば月経痛も軽くなると聞いたことがありますが、あれはウソ? 病院に行ったほうがいいですか? (東京都/S・Nさん 30才)
成熟期の女性に多い月経前症候群なら、お産経験は関係ありません。
育児ストレスの影響かも。
  月経の始まる前になると、腰や下腹の不快感や痛み、むくみや頭痛、めまいや下痢、あるいはイライラや怒りやすくなると訴える人は少なくありません。ただ、このような場合、月経が始まってしまえば症状が消えるという人がほとんどで、長引いても月経開始日か翌日ごろまででしょう。このように、月経が始まる前に症状があらわれ、月経が始まれば症状がなくなるものを月経前症候群(PMS)と呼んでいます。  一方、月経が始まる直前や初日に下腹部痛などにおそわれ、月経が終わると症状が消えるという場合を月経困難症といいます。PMSは排卵のある成熟期の女性に多く、月経困難症は思春期や未婚女性に多くみられます。お産をすれば軽くなる月経痛というのは月経困難症の中の一部で、PMSは必ずしも出産経験でよくなるということはありません。
PMSは、排卵周期のうち、黄体ホルモンの分泌が増える時期に症状が出て、月経が始まり黄体ホルモンの分泌が減ると症状も消えることから、黄体ホルモンが関係しているとみられていますが、はっきりしたことはわかっていません。ただ、ホルモン分泌と自律神経のバランスは深く関係していますから、精神的ストレスが加わると症状も強くなります。 あなたの場合も、産後の生活サイクルの変化や育児の疲れなどから、症状が強く出るようになった可能性が高いですね。  また、子宮内膜症などの病気が隠れている場合もないとはいえません。一度婦人科でみてもらいましょう。治療には、避妊も兼ねた低用量ピルもありますし、むくみには利尿薬、痛みに鎮痛剤、精神症状には精神安定剤など、症状に応じた治療が可能です。また、日常生活でもストレスをためないよう心がけてください。最寄りの保健所や自治体に、育児相談や育児サークルなどについて問い合わせてみてはいかがでしょう。
子宮筋腫
いずれ大きくなるなら手術をしたほうがいい?
  まだ手術をするほどの大きさではないそうですが、いずれ大きくなるなら早めに手術を受けておいたほうがいいですか?   (愛知県/K・Iさん 33才)
ひどい症状がなければ定期検診でチェックを。
  子宮筋腫は子宮の筋層にできる良性の腫瘍で、過多月経で貧血になったり、膀胱が圧迫され頻尿に悩まされるなど、日常生活に支障をきたすような症状がなければ急いで手術をする必要はありません。しかし、今後大きくなる可能性も考え、定期検診は受けましょう。
ただ、手術をする場合も、未婚の女性や妊娠を希望する人には、筋腫のこぶだけをとり、子宮は残す筋腫核出術という方法で行います。また、筋腫の状態によっては、開腹せずとも、おなかに小さな穴を開けるだけですむ腹腔鏡手術や膣の方から子宮鏡を用いて手術することも可能です。一方、更年期世代の場合は、閉経を迎え女性ホルモンが減少すると、筋腫が自然に縮まってくるので、様子を見ることもあります。医師と相談して、ゆっくり結論を出してよいでしょう。
バルトリン腺炎
膣の外側にしこりが。悪い病気ではと心配で…
  膣の外側にしこりができ、痛みもあるので受診したらバルトリン腺炎とのこと。どんな病気?  性感染症ではと心配で ……   (千葉県/E・Aさん 26才)
腺が詰まり炎症が起きたもの。心配ありません。
  バルトリン腺というのは、膣の外側左右に1個ずつある粘液を分泌する器官です。ここにバイ菌が入って炎症を起こし、炎症がおさまっているときは、バルトリン腺の排出管が詰まると分泌液がたまります。しこりを外陰部に感じるだけですが、再び感染が起こり膿がたまってはれてくると、痛みを感じるようになってきます。ひどくなると、熱も出て激しい痛みを覚えることもあります。
治療は、抗生物質で炎症を抑え、自然に膿が排出されないようなら、たまった膿を切開して出します。悪性の病気ではありませんし、性感染症でもありません。  ただ、バルトリン腺のある部分は肛門も近く感染の起こりやすいところなので、治療しても再発を繰り返す場合がよくみられます。しかし、はれや熱を持っていなければ、しばらく様子をみていて大丈夫でしょう。
 
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