おんなのからだクリニック
2003.3月掲載 ↑TOP
ご自身のクリニックがお休みの毎月第1水曜日の朝、愛車を走らせて電話相談室にいらっしゃる野末先生。この電話相談が始まってなんと20年以上。「主婦の友」連載の中でN0.1の超ロングラン連載です。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
尿もれ
2人目出産後から尿もれに。お産の影響なら様子を見ていていいの?
治す体操はありますか?
  2人目を産んでからせきやくしゃみをした拍子に尿がもれるように。病院で相談しても、お産の影響だからしばらくすれば治るというだけです。しかし、産後3カ月になっても治らず、このまま様子を見ていいのか不安です。治す体操があると聞いたのですが、ぜひ教えてください。(埼玉 県/A・Sさん 35才)
お産で骨盤底筋がゆるんだせいでしょう。
骨盤底筋を鍛える体操で尿もれ解消・予防につとめて。
  せきやくしゃみをして急におなかに力が入ったとき、ちょろっと尿がもれる場合があります。これを腹圧性尿失禁といい、多くは骨盤底の筋肉のたるみにより引き起こされます。
骨盤の底にはハンモックのようになった三重構造の骨盤底筋があり、骨盤の中の子宮や膀胱、膣や直腸などをしっかり支えています。骨盤底筋は老化などでゆるんできますが、20代や30代の女性で尿もれのある場合、一番多い原因は出産です。お産の際、赤ちゃんが出てくるとき、骨盤底筋は最大に伸びます。さらに、炎症を起こしたり傷ついたりすると、骨盤底は産後もなかなか元に戻りません。産後の尿もれはたいてい産後4カ月くらいまでに治るもの。それ以上続くようなら専門医のいる病院でみてもらうことをすすめます。最近は泌尿器科で尿失禁外来を設けているところもあります。
また、2人目のお産から尿もれにという場合は、最初のお産の際にゆるんだ骨盤底筋が再び引き伸ばされることによっておこると考えられ、いまは治っても中高年になってからまた尿もれに悩まされることが心配です。
尿もれ解消と予防のために、次に紹介する骨盤底筋を鍛える体操にトライしてみましょう。まず、あおむけに寝て行う場合です。両膝を立て両足を肩幅ぐらい開き、骨盤底筋を締めます。骨盤底筋を鍛える動作は、(1)1分間に12〜14秒の割合で、肛門、膣、尿道口を締める。会陰部全体を体の中に引き入れる感じで行う。(2)残りの46〜48秒はすっかり力を抜く。(3)これを10回繰り返す、というもの。あおむけのほか、いすに腰かけて行ったり、立ってテーブルなどに手をついて行ってもいいでしょう。ポイントは、ゆっくりと締めていくこと。1〜2秒の短い間隔でギュッと収縮させてもあまり効果 はありません。また、トレーニングを行うときはおなかに手を当てて、腹筋や腰の筋肉を使わず、骨盤底筋だけが収縮するように気をつけるといいでしょう。
早発閉経
半年前から月経が来ません。もう閉経ですか?
  2年前から月経周期が20日程度と短くなり、1年前からは50〜60日と長めに、半年前から月経が来ません。もう閉経ですか? (静岡県/Y・Tさん 35才)
ホルモン値の検査などを受け、必要なら治療も。
  閉経年齢は50才を過ぎたころという人が多いようですが、卵巣自体は30代半ばから老化を始めています。卵巣が老化してくると、徐々に女性ホルモンの分泌は減ってきて、体にさまざまな変化をもたらします。顕著な変化は月経で、周期が不順になったり、量 が多い、少ないなど乱れを生じます。たいていの場合、このような変化が現れるのは40代半ばを過ぎた更年期を迎える頃からですが、なかには30代で早めの更年期が訪れる人もいます。
早めに閉経を迎えることを早発閉経といい、更年期症状も人より早く出てきますから、女性ホルモン補充療法などの治療を受けたほうがいいでしょう。あなたの場合も、一度婦人科を受診し、ホルモン値などの検査を受けることをすすめます。その際、基礎体温をつけておくと役立ちます。
クラミジア
妊娠中なのに、治療しても大丈夫か心配です。
  妊娠後の検査でクラミジアにかかっているとわかりました。妊娠中に治療して大丈夫ですか?  赤ちゃんへの影響も心配です。 (群馬県/W・Oさん 26才)
産道感染しないよう、お産までに治しましょう。
  クラミジアは、セックスによってうつる性感染症のひとつです。最近若い人に増えている病気ですが、女性の場合は自覚症状があまりないため、妊娠時の検査で見つかるという場合が少なくありません。また、不妊検査でわかることもあります。クラミジアは放っておくと子宮卵管炎を起こし卵管閉塞や卵管狭さくなど不妊の原因になる場合もあるのです。
最近では、妊娠初期にほとんどの病院で検査をするようになっていますが、これは妊娠中にお母さんがクラミジアにかかっていると、お産のときに産道で赤ちゃんに感染し、出生後、結膜炎や肺炎などを起こすことがあるためです。しかし、妊娠中に治療し、お産までに治しておけば赤ちゃんへの感染を心配することはありません。また、治療に使う薬も心配ないものですから、お産までにきちんと治しておきましょう。
 
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