おんなのからだクリニック
2003.2月号掲載 ↑TOP
子育て中は特におっくうになりがちな自分ための検診や検査。
でも、これも外に出るひとつの機会と考えて、 すすんで受診する習慣を。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
子宮頚ガン検査の結果
検査結果がクラス||で、6カ月後の検査を指示され心配です。クラスとか||とはどういう意味?
  先日、子宮頚ガン検査を受けたところ、結果はクラスII で特に心配ないと言われました。ただ、6カ月後にまた検査を受けるように指示され、ほんとうはどこか悪かったのではと気になっています。
検査結果のII とかIII というのは、どういうことなのか教えて下さい。 (千葉県/W・Oさん 34才)
細胞診の結果は5段階に分かれ、||ならガンの心配はなし。ただし半年おきの定期検診がたいせつです。
  子宮頚ガンは、30代〜40代をピークに10代や20代でもみられる病気です。性生活を持っていれば若くても発生の可能性はありますから、一番の予防ともいえる早期発見のために定期検診を受けるようにしましょう。最近は自治体が行う定期検診が普及してきて早期発見率が上がり、死亡率も減ってきました。子宮頚ガンは早期発見すれば100%近く完治が可能なのです。
ふつう子宮頚ガン検診では、まず細胞診を行います。細胞診は綿棒などで膣や頚管から細胞をこすりとり、ガン細胞の有無を調べる検査です。この結果 、疑わしい場合は組織診を行います。これは、最も疑わしい個所をコルポスコープ(膣拡大鏡)で拡大しながら、そこの組織をとって調べる検査です。
さて、あなたが検査の際に言われたクラスII というのは細胞診の結果 です。細胞診の結果は、クラスI からクラスVまでの5段階あり、I はまったく異常のない人です。しかし、このような人は生まれたての赤ちゃんのようなもので、めったにいません。次のII というのは、炎症などで多少変化はしているけれども、ガンではないという場合です。ほとんどの人が炎症などで細胞が少しは変化していますから、変化が認められてもそれが悪性でなければ心配ないということです。III にはIIIa とIIIb があり、異形細胞は認められるものの、それが良性か悪性か判断できにくいクラスです。IIIa はII に近く、IIIb はIV に近い場合で、細胞診でクラスIII 以降は、さらに詳しく調べるため組織診を行うことになります。続いて、IVは上皮内ガンと思われる場合、V は浸潤ガンが考えられる場合です。
まれに細胞診のクラスVをガンの進行V期と間違えて大騒ぎをする人がいますが、検査結果 にわからないことがあれば遠慮せずに聞くようにしましょう。また、異常がなくても定期検診は半年おきに受けてほしいもの。あなたの場合も、その意味で次の検査は6カ月後にと言われたのでしょう。
子宮脱
産後の子宮脱、早く直す方法があれば教えて!
  産後、膣から赤いものが! 子宮脱とのことですが、しばらくしたら直るって本当? 早く直す方法があれば教えて! (大阪府/A・Mさん 36才)
骨盤底を鍛える体操で回復が早まります。
  子宮は、骨盤からの靭帯でつられ、下からは骨盤底筋という筋肉で支えられています。ところが、お産で子宮が大きくなって靭帯が伸び、そのうえ骨盤底の筋肉もゆるんでくると、重みを支えきれなくなって子宮が下がってきます。このような状態を子宮下垂といいますが、さらに症状が進んで膣の入り口から子宮の一部が出てくることを子宮脱と呼んでいます。
子宮脱は、分娩時間が長くかかったり、産後無理に動き回ったりすると起こりやすく、出産経験のある人ほどなりやすいとされています。確かに、子宮が回復するにつれ徐々に直るものですが、骨盤底筋を鍛える体操をすれば回復が早まります。肛門と膣を体の中に引っ張り込むような感じで締める体操など、産後体操で指導されていると思いますので、実行してみてください。
不正出血
月経後、2〜3日休んでまた出血が続き心配です。
  最近、月経が終わったと思ったら、2〜3日休んで、また数日少量 の出血が続きます。どこか悪いのでしょうか? (栃木県/K・Oさん 36才)
原因は子宮ガンなどの病気かホルモンの乱れです。
  不正出血の原因には大きく分けて2つあり、ひとつは子宮など女性器そのものに異常がある場合、もうひとつは女性ホルモンの乱れによる場合です。前者には子宮ガンなどがありますが、特に子宮頚ガンは不正出血やセックスの際の接触出血といった症状がみられます。また、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮膣部びらんや子宮頚管ポリープなどでも出血が起こります。後者の女性ホルモンの乱れは、更年期や思春期に多いのですが、あなたのような年齢の人でも、精神的ストレスなどが原因で起きることはあります。
いずれにせよ、おかしいと思う出血があったら婦人科を受診することです。できれば、子宮内視鏡で子宮内を詳しく調べてくれる施設がおすすめです。また、基礎体温をつけているとホルモンの乱れなどを知るのに役立ちます。ぜひ、計測を習慣づけましょう。
 
↑TOP
このホームページのコンテンツおよび画像の無断転載を禁じます。
(C)Copyright 2004, SHUFUNOTOMO Co.Ltd. All rights reserved.