おんなのからだクリニック
2002.9月号掲載 ↑TOP
体臭や口臭など「体のにおい」に関する悩みは、なかなか人に相談しにくいもの。特に夏は、汗をかきやすいため、においに敏感になりますが、清潔を心がけていれば、さほど心配いらないですよ。
女性の体の悩みについて、年齢を問わず、野末先生がやさしくお答えします。下記の番号で相談を受け付けますのでご利用ください。ただし電話での相談のおりには、必ず親機をご使用ください。携帯電話や子機からの通話はご遠慮願います。また、相談はもちろん、記事に関する疑問や、日ごろ感じている素朴な疑問なども、編集部あてのお手紙、ファクス(03-5280-7431)で受け付けます。相談に対する回答は本誌上でのみ。お一人お一人へのお答えはできませんので、ご了承ください。
主婦の友
女のからだクリニック相談室
相談は毎月、第1水曜日10時〜13時です。婦人科以外のご相談はご遠慮ください。また、電話がかかりにくいことがありますが、ご了承ください。
TEL 03-3295-0707
卵巣出血
排卵のころになると下腹部痛があり、卵巣出血といわれました。どんな病気ですか? 治療は必要?
  排卵の時期になると左の下腹部が痛むので婦人科へ行きました。診断の結果 、卵巣出血ではないかといわれたのですが、どのような病気なのでしょうか? 治療法としてピルをすすめられたのですが、飲めば痛みがなくなりますか? また、卵巣出血以外の病気も考えられますか?    (群馬県/Y・Oさん 29才)
排卵で卵が飛び出すとき、卵巣に傷がつきます。この傷から出血することを卵巣出血と言います。
  排卵のとき、卵は卵巣から腹腔内に飛び出します。この卵は卵管にキャッチされて子宮へと向かうわけですが、卵が飛び出す際、卵巣には毎回必ず傷ができます。多少の傷や少しの出血なら問題ありませんが、なかには、卵巣の傷からの出血が腹膜を刺激しておなかが痛くなったり、場合によっては出血が多くてショック症状を引き起こすこともあるのです。
このような排卵による卵巣からの出血を卵巣出血と言います。  卵巣出血の場合、治療としては、まずは痛み止めや止血剤を処方しますが、排卵を抑制する目的でピルを使用することもあります。排卵が抑制されれば、毎月卵巣を傷つけることもなく出血を防げるため、腹痛に悩まされることもなくなるというわけです。
ご存じのように、ピルは避妊薬として使われている薬ですから、次のお子さんが欲しいというのであれば使えませんが、妊娠の予定がなければ避妊も兼ねてピルを使うのはおすすめです。
また、排卵が抑制されて卵巣に傷が付きにくくなるため、卵巣ガンにもなりにくいともいわれていますし、子宮内膜症にも、ピルは有効です。副作用の心配をされる方も多いようですが、低用量 ピルなら副作用の心配も少ないのでとりあえず2〜3周期使って、様子をみてはいかがですか。
ただし、毎周期、卵巣出血による下腹部痛に悩まされるというケースは少なく、下腹部痛を訴える患者さんの場合は、一般 的に卵巣嚢腫か子宮内膜症、あるいは卵巣出血、クラミジアなどによる卵管炎などを疑います。まれに妊娠に気づかず子宮外妊娠だったという場合もあります。
なかでも、とくに最近増えているのがクラミジアにかかって卵管に炎症が起きたというケースです。ですから、もし、まだクラミジアの検査を受けていないようなら、念のため調べておいたほうがよいでしょう。子宮内膜症の場合も似た症状を示すことがありますから、今後も毎月下腹部痛が続くようであれば、さらに詳しい検査を受けるようにしてください。
更年期障害?
胃腸炎に頭痛、ふらつき、これってもう更年期?
  最近、胃腸炎にかかり、同時に頭痛、ふらつきなどの症状がつづいています。これって、更年期障害の始まり? (岡山県/U・Oさん 36才)
強いストレスによる自律神経の失調症でしょう。
  若い女性でも、過重なストレスにさらされつづけると、自律神経の失調が起こり、ホルモンのバランスがくずれて更年期のような症状が出てくることがあります。自律神経は私たちの体の安定を保とうとする働きを持っていますから、それがうまく機能しないといろいろな影響が体にあらわれてきます。胃腸炎などもそのひとつですし、頭痛やめまいなども自律神経の失調による可能性があります。
まずは基礎体温をつけてみましょう。月経はいつもどおりとのことですが、基礎体温をつけてみると、ホルモンバランスのくずれや、無排卵月経などのトラブルを知ることもできます。無排卵月経は、月経はあっても排卵はありませんから、高温期がなく低温期がつづきます。ですから、この基礎体温表を持って婦人科を受診し、診断の結果 、必要ならば内科や心療内科などを紹介してもらうこともあります。
おりもの
白くてドロッとしたおりものがあり心配です。
  おりものが白くドロッとしているのが気になります。かゆみなどはないものの、以前カンジダにかかったことがあり心配です。  (北海道/K・Iさん 24才)
おかゆみや痛みがなければ心配ないでしょう。 (北海道/K・Iさん 24才)
  おりものは、子宮頚管粘液と膣の分泌物がまじり合ったものです。その量 や色には個人差があり、下着がぬれるほど分泌されるという人もいますが、多いから異常とは限りません。色も個人差はありますが、もともと子宮頚管粘液は無色透明で、これに膣の分泌物がまじると乳白色になり、下着に付いて乾燥すると黄色くなるというのが一般 的です。
ただし、感染症にかかったりすると、量が急に増えたり、色が違ったり、悪臭があるなど、いつもと違うおりものになります。また、外陰部にかゆみや痛みなどの症状もあらわれます。
しかし、あなたのように白い粘りのあるものならば、正常なおりものでしょう。かゆみなどの症状がなければ、特にカンジダ膣炎を心配することもないと思います。それでも気になるようならば、婦人科を受診することをすすめます。
 
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